全快 | 渡辺やよいの楽園

渡辺やよいの楽園

小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

子供たちに踏まれて首が飛んでしまったお内裏様。
日本人形制作師さんのところにお送りして、見事、全快して帰ってきた。
よかったね、来年は飾って上げよう。

昨日、テレビ「ガイアの夜明け」
私の属しているエージェントさんが出ている。
そもそも、2年前、とあるところで二人の出版関係者にお会いして、たまたま自分の生い立ちを話したところ、お一人は「テープで2時間くらい語りおろしてゴーストライターに少し扇情的に書かせればすぐ本になって売れるよ」と、言い、もうお一人は「いや、どんなに時間がかかって苦しくても、これは、自分一人で書き下ろすべきだ。そのほうが読む人に訴える」と、言った。私は自分で書くことを選んだ。本にしたいのはやまやまだった。でも、本になるかならないかわからなくても、これだけは、自分の思いは、自分で書きたい、と、思ったのだ。一気に250枚書いた。書いた、というそれだけで、私の心は救われたのだ。その「自分で書くべきだ」と、言ってくれたのが、今のエージェントさんだ。
そして出来上がったのが「てっぺんまでもうすぐ」だ。
書き上げたものの、その原稿は2年間、とある出版社に預けたまま、眠っていた。
私はもう、書き上げただけでいいや、と、ほっておいた。
それが、今、日の目を見る。
それを改稿中。
あのとき、よくもまあ、こんなものを一気に書けたもんだと、思う。
それは「自分で書くべきだ」と、言ってくれたエージェントさんのおかげだ。
エージェントさんは「あなたには書ける」と、励ましてくれる。
自分を過小評価してばかりいる私は、そう励まされることで、どうにか書き続けてこれた。
いつか、プチヒットでも出して、ご恩返しがしたい。そう、願う。
動物日記アニマルな日々も、どうぞ。
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