全てをはじき返す鋼の肉体と、何事にも屈しない強靭な精神力を併せ持つ僕が、唯一苦手としているのが「辛いもの」。
どうやら人より舌が弱いようで、辛いものは一切食べられない。
辛いものを口に入れようものなら、辛いと感じる間もなく舌がひん曲がるほどの激痛に襲われる。
ついでに言ったら、舌だけでなく喉も弱いので激痛のあとは無限の咳き込みが待っている。
まさにこの世の地獄。
なので、辛いものは大嫌い。
先日。
「あの店の担々麺はすっごく辛いけどすっごくおいしい。」
みたいな台詞を吐いて辛いものを僕に勧めようとする人がいたが、なんと阿呆な話をするものだと思った。
「辛いけどおいしい。」
パッと聞き
「辛さのおかげでおいしさも増してます。」
みたいな通ぶった言い方に聞こえるが、実際は
「辛くなければもっとおいしい。」
という意味に他ならない。
本当に
「辛さのおかげでおいしさも増してます。」
と思ったのならば
「辛い上においしい。」
や
「辛いしおいしいし。」
などと、順接で言うはずであり
「辛い『けど』おいしい。」
と、逆接の接続詞を間に挟むということはあり得ないのである。
辛い『けど』と言っている時点で、完全に辛さは邪魔者になっているわけである。
そんな「辛さのおかげでおいしさが半減しているもの」を、さも「辛さのおかげでおいしさが増しているもの」のように勧めるような詐欺まがいの行為を働く人間の話は聞くに及ばない。
しかし、そういう人間に限ってしつこく論をぶつけてくるものである。
「本当だって。一回食ってみ。うまいから。」
すでに嘘がばれた後だというのに、「本当だ」も糞もない。
第一、いくらうまかろうが、辛いものは体が受け付けない。
「うまい」の手前の「辛い」の時点で咳き込んで吐き出してしまうので、「うまい」に辿り着くことなど到底できない。
たとえ「うまい」まで辿り着けたとしても、事前の「辛い」の苦痛の分で総合得点はかなりのマイナス。
そんなマイナスかつ嘘にまみれたものは一回だって食べたくない。
「吐き出したっていいから騙されたと思って食ってみなよ。うまいから。」
わざわざ吐き出すためにお店に出向くほど僕は暇ではない。
というより、辛いものは食べられないし嫌いだと言っている人間に、そうまで言って辛いものを勧める意味が分からない。
しかも、その辛いものは「辛さのおかげでおいしさが半減しているもの」。
言い換えれば「辛い上にまずいもの」。
本当に騙そうとしているとしか思えない。
「熱いし辛いしうまいし最高なんだけどな。」
今さら順接で説明しても、もはや手遅れ。
ちなみに、僕は猫舌なので熱いものも苦手。
苦痛しか味わうことができないようなものを口に入れるわけがない。
そんなものの話をするのは、もうよしてほしい。
担々麺に跳ねられて死ねばいいのにと思った。
余談ではあるが、こんな話を聞いたことがある。
「猫舌は体質ではなく、舌の使い方が下手なために起こる現象である。
人間の舌において熱さを感じる部分はごくわずか。
熱い食物でも、そのわずかな部分に触れないようにうまく口に運べば、熱さを感じることなく食事ができる。」
猫舌に悩まされている僕にとっては目からウロコが落ちるような話だったが、どんなに頑張っても熱さを感じずに食事をすることなどできなかった。
不審に思い調べてみると、まったくのホラ話。
そんなホラを吹いたのは僕に担々麺を勧めた人物の近親者。
近親者二人が揃いも揃って僕を欺こうとしたわけである。
逆に目からウロコが落ちた。
二人とも舌に踏み潰されて死ねばいいのにと思った。
どうやら人より舌が弱いようで、辛いものは一切食べられない。
辛いものを口に入れようものなら、辛いと感じる間もなく舌がひん曲がるほどの激痛に襲われる。
ついでに言ったら、舌だけでなく喉も弱いので激痛のあとは無限の咳き込みが待っている。
まさにこの世の地獄。
なので、辛いものは大嫌い。
先日。
「あの店の担々麺はすっごく辛いけどすっごくおいしい。」
みたいな台詞を吐いて辛いものを僕に勧めようとする人がいたが、なんと阿呆な話をするものだと思った。
「辛いけどおいしい。」
パッと聞き
「辛さのおかげでおいしさも増してます。」
みたいな通ぶった言い方に聞こえるが、実際は
「辛くなければもっとおいしい。」
という意味に他ならない。
本当に
「辛さのおかげでおいしさも増してます。」
と思ったのならば
「辛い上においしい。」
や
「辛いしおいしいし。」
などと、順接で言うはずであり
「辛い『けど』おいしい。」
と、逆接の接続詞を間に挟むということはあり得ないのである。
辛い『けど』と言っている時点で、完全に辛さは邪魔者になっているわけである。
そんな「辛さのおかげでおいしさが半減しているもの」を、さも「辛さのおかげでおいしさが増しているもの」のように勧めるような詐欺まがいの行為を働く人間の話は聞くに及ばない。
しかし、そういう人間に限ってしつこく論をぶつけてくるものである。
「本当だって。一回食ってみ。うまいから。」
すでに嘘がばれた後だというのに、「本当だ」も糞もない。
第一、いくらうまかろうが、辛いものは体が受け付けない。
「うまい」の手前の「辛い」の時点で咳き込んで吐き出してしまうので、「うまい」に辿り着くことなど到底できない。
たとえ「うまい」まで辿り着けたとしても、事前の「辛い」の苦痛の分で総合得点はかなりのマイナス。
そんなマイナスかつ嘘にまみれたものは一回だって食べたくない。
「吐き出したっていいから騙されたと思って食ってみなよ。うまいから。」
わざわざ吐き出すためにお店に出向くほど僕は暇ではない。
というより、辛いものは食べられないし嫌いだと言っている人間に、そうまで言って辛いものを勧める意味が分からない。
しかも、その辛いものは「辛さのおかげでおいしさが半減しているもの」。
言い換えれば「辛い上にまずいもの」。
本当に騙そうとしているとしか思えない。
「熱いし辛いしうまいし最高なんだけどな。」
今さら順接で説明しても、もはや手遅れ。
ちなみに、僕は猫舌なので熱いものも苦手。
苦痛しか味わうことができないようなものを口に入れるわけがない。
そんなものの話をするのは、もうよしてほしい。
担々麺に跳ねられて死ねばいいのにと思った。
余談ではあるが、こんな話を聞いたことがある。
「猫舌は体質ではなく、舌の使い方が下手なために起こる現象である。
人間の舌において熱さを感じる部分はごくわずか。
熱い食物でも、そのわずかな部分に触れないようにうまく口に運べば、熱さを感じることなく食事ができる。」
猫舌に悩まされている僕にとっては目からウロコが落ちるような話だったが、どんなに頑張っても熱さを感じずに食事をすることなどできなかった。
不審に思い調べてみると、まったくのホラ話。
そんなホラを吹いたのは僕に担々麺を勧めた人物の近親者。
近親者二人が揃いも揃って僕を欺こうとしたわけである。
逆に目からウロコが落ちた。
二人とも舌に踏み潰されて死ねばいいのにと思った。