50人を越える候補者が乱立した都知事選挙も、予想通り小池女史の再選で決着したが、ちゃらんぽらんやお遊び感覚、自己PRや利益導入型など多種多様な候補者で

改めて「選挙」とは何か、選良を選ぶルールなどを再考すべきある。

 

 今回、蓮舫候補は何と第三位で予想を大きく裏切り、全面支援の立憲の脆弱さや政権担当能力の低さを露呈していたし、第二位の石丸候補の健闘は立派だが、次回は地元広島の衆議院選挙で岸田総理にチャレンジするとの事だが、くれぐれも選挙屋には成ってほしくないですね。

 

 そういう混乱と欲得が入り混じる都知事選挙だったが、有力候補者のマニフェストや街頭演説を見聞きするといずれも「子育て支援」「高齢者サービス」「生活支援」などの字句が並び、30年後の東京の姿が全然見えてこなかった。

 

 これまで小池女史が行ってきた大衆迎合的で刺激的なフレーズに基づく華美なバラマキ都政の継続は、周辺の地方自治体との生活支援や福祉サービスなどで大きな格差が出ております。

 東京都の予算は、デンマーク一国の国家予算を超えており、更にその財政は地方交付税などに頼らない、政府にも物申すほどの「力」をもっており「頭と金は使い様」と申しますが、その予算の使い方が重要と考えております。

 

 

 私は北関東のはずれの水戸市に住まいするが、日本政府は東京都など政令指定都市との多種多様な格差解消を目指して20年前から、地方分権を目指し官庁の地方移転や行政権能の移譲などして来ているとの事だが、何の成果も得られないまま、昨今は東京一極集中が加速している。

 

 秋葉原とつくば市を結ぶTX沿線は茨城都民と言われておりますが、現在品川駅までの延伸や土浦市までの路線延伸などの話が出ており、また東京都心から四方に伸びる高速道路を囲む高規格道路もしっかり整備され、その円周内は正しく東京の通勤圏として発展し、東京一極集中を後押ししているのではないだろうか。

 

 そして、心配なのは小池女史が更に大衆迎合的に多様なバラマキ施策を行えば、地方との格差は益々広がり、若者は東京を目指し地方は更にさびれていくのではないでしょうか。

 

 東京直下型地震が30年以内に起こると予想されている今、地方の役割は大事であり、政府および東京都は30年後を見据えた「都と地方における街づくりの概念」をしっかり示してほしいものです。