高齢者による、高速の逆走や前進後進のカン違い、うつかり信号無視、歩行者の列への突っ込み等々、今高齢者の交通事故が社会問題になっている事は熟知している。

 

 そういう社会背景の中、先日東北六県を回る四泊五日のドライブ旅行へ行ってまいりました。 勿論、高齢者の事故原因の探求や運転技術の衰え、交通標識の認識、制限速度などの自己チェックを兼ねており、よく考えると一種の社会実験かも・・・

 

 幸い私は、これといった持病も無く運転も短い距離ですがほぼ毎日運転をしております。 しかし、身体的衰えの自覚は無いのですが、他人からは年相応の衰えが見えているのかもしれません。

 

 また高齢者は、若い人と比較すると慎重です、ドライブ前にはディラーでタイヤの空気圧など足回りとエンジンや電気系統のチェックなども行いました。

 また一日のドライブ距離は300km前後として(東京往復220kmは何十回も経験)

午後16時から遅くとも17時には宿に入るようにスケジュールを決めました。

 

 そして1600kmを走行して様々な体験を通して感じたことを記します。

 1)   まず、高齢者は、事前にスケジュールや運行ルートと道筋のポイントとなる市

   町村名や名所旧跡名をしっかり頭にインプットすべきです。

  2)    高速道路の速度感で一般道路に入ると速度や車間距離などで慣れるまで時間が

   掛かります、その時間が危険。

   (高速から一般道に入ってしばらく70kmぐらいで走行してました)

  3) 東北方面の高速道路は通行量が少なく、ついついspeedを出過ぎますし、追い

    越しをかけたくなりますので注意が必要

   (高速道路では、結構速度違反スピードを出していました)

  4)   一般道は、田畑・部落・山林・街筋などの繰り返しなので、緊張感が薄れます  

   ので注意。 特に町中は、道幅が狭く、交通量は少ないわりに信号が多く、更に

   駐車中の車が多く、飛出しや歩行者の新号無視が怖い。

          (町中や部落筋は人通りも無く、ついついspeedアップしてました)

  5)   また、農業用の軽トラはゆっくり走っているので、つい追い越しをしたくなり

    ますが、追い越し禁止ラインを見落とす事があります。

          (トロトロ走る軽トラを追い越しました)

  6)   観光地の駐車場は、入れやすい場所や駐車幅の広いところを選ぶべきです。

         ( 狭い駐車スペースに無理して、ぶつけている高齢者を見ました。)

  7)   山間部は雨や泥はねなどがあります、毎朝運転席とバックウインドー・バック

    ミラーをきれいに。

  8)   車内を清潔整頓をする事は、安全運転の第一歩です。

 

  と、いろいろ述べましたが高齢者の一員である私は、スピード感覚の衰えや目的

  地の行き過ぎ・標識見落としなどのうっかりミスもすあり、また「ついつい若い

  感覚」におちいり、無理な追い越しや車間距離の違反も数度しました。 これら

      は、正しく 事故の第一原因となり得るのです。

 

  「まだやれる」の考えや心の持ち方は危険で事故の元、

      「もう無理かな」の慎重な気持ちと心構えが高齢者ドライバーには必要と強く感

   じました。

   あと二年ほどで八十歳、この気持ちを胸に刻み車の運転をもう少し続けて行き

   たいと思います。