この4月より中学生となった孫息子が、中学入学記念としてこれまで練習に励んできた極真空手道場で連続10人と試合をする組手に挑戦しました。

 

 この孫息子は、2歳頃だったろうか大病を患い入院していた水戸の病院から救急ヘリコプターで世田谷の成育病院に緊急搬送されるなど親には心配をかけておりました。

 

 その後は、やさしい気弱な性格なのか、勉強も運動も「まあまあ」で取り分け日常生活ではそのやさしさ故か、行動や言動でよく両親に怒られており、祖父としてももう少し「男らしく」などと思ってしまう時も有りました。

 

 その孫息子が組手に挑戦、当日は男親が参観できないとの事で私が変わりに応援で観戦しましたが、果たして「やり遂げられるのか」と孫の顔色に注視。

 唇をしきりに舐めたりして緊張気味の孫息子に「10人も連続対戦」で大丈夫かと心配がつのりましたか、あにはからんや「ケリもツキ」も気迫が籠り見違えるような顔つきとなり5人目ぐらいまでは順調の様子でした。

 

 そして8人、9人、10人目くらいになると、やはり声も出ず足元はおぼつかなく成ってきました、私も思わず「声をだせ」「頑張れ」の掛け声が自然に出てきておりました。しかし道場の配慮か最後の相手は黒帯の有段者、相手の状況に合わせる心遣いもありなんとか最後までやり抜く事が出来ました。

 

 終了後の「押す」の挨拶後の「事を成し遂げた」満足そうな顔に私もつい笑みがこぼれました。

 そして、このような子供たちを励まし、自信を持たせ、新たな旅立ちに暖かい思い出を演出して頂いた「極真空手」道場の師範の先生方には感謝の限りであります。