毎年、正月三が日には咲き誇っていた「蝋梅」が小さな「つぼみ」で年末頃から生育が止まってしまいました。

 

 この「蝋梅」は、樹高が180cmの立派な樹木で、川崎市に住む長男夫婦が「古希」の祝いとして贈られ、それはしっかりと根巻されて届いたもので、早速大きな植木鉢に移植し大事に育て7年目を迎えようとしている矢先でした。

 

 「蝋梅」は黄色い可憐な花と上品な香りが漂い、その花びらは「蝋」を塗ったような光沢がある上品な梅で、とくに百花に先駆けて咲くといわれておる「梅」の中でも一番先に咲く「梅」としても知られており、明治維新時に「天下の魁」としての役割を果たした水戸の個性を表してもおります。

 

 その大事な「蝋梅」なのですが素人の浅はかさ、季節や移植時期があっているのか心配ですが、何とか助けようと思わず鉢植えから拙宅の小さな庭に地植えを致しました。

 

 その長男の娘は、現在アメリカの「ビッツバークバレーシアタースクール」に留学をしており、年末から単独で孫娘の勉強や生活の様子を見に行っていたが、三日に帰国して七日に年始で水戸へまいりました。

 

 その時は「蝋梅」の現況については口をつぐみ、元気で頑張っている孫娘の近況を聞くなど穏やかな一日となりました。

 

 しかしながら、その時の「古希」を祝ってくれている長男の思いなどを考えると、

どうか「根付いてくれ」の祈りを込めて植えなおしたのだが、果たしてこの願いは通じるのだろうか心配です。