英国海軍の最新鋭空母クイン―エリザベスが緊迫する台湾海峡や香港、西沙・南沙諸島・尖閣などインド洋や東シナ海に向け、巡洋艦など海上打撃群を率いて出航した。

 香港の政治体制で宗主国だったイギリスは、中国いとも簡単に裏切られるなど東南アジアにおける存在感が喪失しており、更にこの周辺海域における、米・仏・豪・日による合同軍事訓練などの示威行動にも後れを取っており、旧大英帝国の名に懸けても旧宗主国としての権威と面子を回復する事は、EU離脱した英国としては最重要課題なのだろうか。

 このクイーンエリザベスは、総排水量6万7千トンの巨大空母でその打撃群は、トラファルガーでスペインの無敵艦隊を破ったネルソン提督ひきいる艦隊の再来を思わせる陣容で、中国としては「イギリスよ、おまえもか」の心境であり、中国の覇権的野望の抑止力に大きくつながるものと確信をしております。

 一触即発の危険もはらんでおるが、わが日本外交や防衛関係者においては、アンテナを高く持ち、諸外国とのパイプを太くする努力を重ねてもらいたい、それが日本の安全と国民の安心を担保する一つの手段であります。