本来であれば、今日は旧水戸城大手門や二の丸隅櫓、それらを繋ぐ土塁塀の完成を記念した「古の水戸城址復興記念事業」として、百年振りに復活させた水戸東照宮の

水戸藩御用「水戸祭禮行列」をこれらを周遊する「水戸学の道」で催行するはずでした。

 しかしながら、このコロナの感染拡大市に指定されたことも有り、この事業の実行委員長を務める立場としては、苦渋の選択でした。

 約一年半の周到な準備期間を経ており、行列だけで三百人を超える参加者やその時代衣装、前夜祭やふれあいイベント等々に協力・参加を頂いた方も二百人は超えており

断腸の思いで決断を致しました。

「人を愛して、水戸を愛して」の政治理念の基に「二十六年」、私の志が成就したところではありますが、歴史の香りも感じられず、無機質なエリアであった水戸城址が県都水戸の誇りと権威を取り戻す歴史景観が形成された事は、政治に携わった者として一つの責務を果たした思いです。

 そして、先人達の偉業や遺徳に少しでも報いる事が出来たと自負いたしており、

 今日の心境を一言で表せば、この心内は「青天を衝き抜けるような五月の空」の心境であります。