4月30日、5月1日に実行すべき「古の水戸城址復興記念事業」が、コロナの前にあえなく挫折、延期の決断をしました。

 多くの市民の念願だった、旧水戸城大手門や二の丸隅櫓の復元を祝い事業のフィナーレを飾る記念事業で、何とか実行に向けて努力をしてきたのですが、茨城県が発出した「感染拡大」指定市町村に水戸市が指定され、不要不急の外出の自粛や飲食店の時短、催事における制限などが求められました。

 早速、行政や実行委員会でその対応を協議、東京と隣接県の「緊急事態」宣言がまじかに迫る今、感染防止の観点や市民感情などを精査し延期の決断に至りました。

 延期の決断はほんの一瞬で決まりますが、この事業の準備には約1年半の月日を用しており、取り分け100年振りに復活する「水戸藩御用 水戸祭禮行列」は、甲冑や衣装など三百人分を京都の専門貸衣装店と契約をしており、また道路の占有許可とか諸々の準備も全て整っておりましたが、事業当日十日を前にしてコロナの前に「刀尽き矢折れる」思い出あります。

 しかしながら、事業を中止ではなく延期にしたのは、コロナを「乗り越えて」のテーマで

ステージイベントや飲食・地産の物販などを計画しており、コロナに負けない市民の底力を見せる上でも、事業を初秋の菊薫る11月13日(土)、14日(日)に延期と致しました。

 今後、オリンピックを始め様々な事業やイベントが開催される予定となっているが、果たしてコロナの勢いとワクチン接種の競争となるだろうが、開催決定や中止の決断は大変難しく、その組織のリーダーを中心とした秩序ある議論の中で混乱や責任所在不明な結論にならない様に対応すべきと改めて感じました。