大阪・兵庫・東京に続き神奈川や埼玉・沖縄でもコロナ感染者が増え続け、変異ウイルスも広がりを見せ、いよいよ第四波の様相を呈してきた。

 一方、ワクチンの接種は微々たるもので、水戸市では四月中に950人前後と言われ、係りつけの医者も、中核病院勤務の嫁もまだ接種の見込みも無いとの事で、マスコミの恐怖を煽るような報道と対策の裏腹さを強く感じている。

 このコロナ騒乱だが、大げさな感染医療専門家は「命を取るか、経済を取るか」まで追い込まれていると論じ、またその命を支えるのは日々の経済活動だと論じる学識経験者もおり、ますます混迷の度合いがふかくなってきております。

 そういう中、私が実行委員長を務める、水戸城大手門や二の丸角櫓の完成を記念して「古の水戸城址復興記念事業」を、この四月三十日には前夜祭として水戸城大手門広場で、「水府提灯が醸す、古都の夕べ」のテーマで、中学校の吹奏楽や子供たちの勇壮な太鼓、十二単の着付けや感謝の打上花火等を計画しており、翌五月一日には、水戸東照宮が百年振りに復活させる「水戸藩御用 水戸祭禮行列」が大手門や白壁通りなど水戸学の道で催行し、その行列が入場する旧県庁広場では、「コロナに負けるな」のテーマで、疲弊した経済界の活力源として、ステージイベントや飲食物販を計画しておりますが、その実行か中止かでハムレット状態、ここ数週間悩みに悩んでおります。

 中止を発出する事は簡単なのですが、その準備は一年半前のコロナの騒ぎが無い時からスタートしており、道路の占有許可とか、京都の業者より借り受ける鎧武者や神官さんなど三百人の衣装とか、協力してきた方々の顔を思い出したりとか、準備は万端なのですが・・・・・・・・

 そしてその結論は実行、百人いれば百人の考えがあり、色々意見や批判など賛否があるだろうが・・・・・・やると決めた以上は・・

 今、運営委員会や実行委員会の責任者で議論を重ね、コロナ対策として、行列参加者は全てマスク着用、行列の道筋やイベント会場には手指消毒・検温・給水コーナーを多数設置、また「密にならないで」の手持看板や常時のアナウンスを行い注意を喚起するなど万全の対策で望み、完成した水戸の個性ある歴史景観と、先人達による明治維新の原動力となった「尊王攘夷」の息吹を感じて頂ければと願っております。