去年の八月初旬、長男より「長女が、引きごもりとなり、中二の三学期から不登校」との連絡が有り、あれこれ言わず「我が家で預かるから」と即答した。

 その前から、下の孫息子が「発達障害」で家庭環境に変化が起こり、その影響と女子専門中学校特有の悩みなどで孫娘の心が病んでしまったようで、私には、何か長男家庭で問題が発生している予感はしていたのです。

 すぐ、世田谷区役所に転出届を出し、在校する学校に転学の手続きをして、お盆の前に水戸市に転入、お盆の送り火の後に地元中学校に転校手続きをしました。

 不登校になっていた孫娘を預かるという事で、まずは転校する学校に早く馴染む事に

集中させ、また受け入れ學校の教育的適切な指導も有り、スムーズに二学期から登校する事ができました。

 そして、夫婦と孫娘三人の日常が始まったわけですが、やはり世代の違いは隠せず会話も途切れがち、「今日学校で、何かあった」などの問には、「うー、あー」で終わってしまう。

 しかし、クラスの担任や教務主任の努力とクラスメイトの暖かい受け入れがあったからこそだろう、孫娘はスムーズにクラスに溶け込み、更に学力も少しずつ上向きとなりながら高校受験進路の日を迎えました。

 水戸に残るか、実家から通学できる高校を受験するかの岐路に立ったが、心の病も癒えてきたようで、東京で受検となり二月に希望の高校に合格しました。

 そして卒業式、コロナ禍の中ではありますが、父親が参列する中無時卒業の運びとなり、本日長男家族全員で迎えに来て、衣類や日常品など山のような荷物をトランクに運び入れ帰京となりました。

 あっという間の8ヶ月でしたが、老夫婦にしたらやっと終わったの感強く、帰る車を見送りながら、今後の長男家族の穏やかな家庭を祈らずらはおられませんでした。

 孫娘との懐かしい思い出や苦労話しができるのは、まだまだ先の事になりそうだ。