歌・絵・スポーツとマルチタレントで、団塊の世代が青春時代を一緒に歩んで来た御年80才の加山雄三さんの愛船「光進丸」が炎上した。

 彼の歌で特に好きなのは「お嫁にお出で」で、その中のフレーズで、「もしもこの船で、君の幸せ見つけたら・・・・僕のお嫁においで」でした。 彼は本当に船と海をテーマにしたヒット歌謡曲が多く、それらの歌を聞くたびに遠い青春真っ盛りの自分の記憶が甦ってくる。

 今から50年前ごろに、先々代の「光進丸」を、確か葉山のシーボニアというヨットハーバー沖で見かけた記憶があり、その時は勤め先が所有する16フィートのモーターボートで遊んでいる時で、大振りのクルーザーが颯爽と波を切って沖に向かう姿を見て「加山雄三はスゲーなー」と感動しました。

 そしてその彼が見たのは、最も愛した究極の海と船が、漆黒の闇の中で炎上する姿で、その後の記者会見の様子を見てもその落胆と悲しさが如実に伝わってきた。

 あの映画「若大将」シリーズでの爽やかな笑顔やスキー・サーフィンのテクニック、そして相方の星由里子さんとのやり取りなどが思い出され、人生とは小説より奇なりとは言うが・・・・・・・・・・・・。  加山さんの一日も速い立ち直りをお祈りいたします。