先日用があり仙台へ行ってきた。その時、国道6号線を通るべきかどうか・・・迷ったあげく、結局遠回りして郡山から新幹線で仙台へ向かった。

 

先月15日から原発事故により一般の人の通行が禁止されていた双葉、大熊、富岡町間の国道6号線約14キロが通過可能になった。原発事故発生以来3年半ぶり。

けれど「やった~通れるようになった~元どおりになった~」と素直に喜べない自分がいた。

 

福島第一原発付近の大熊町の空間線量は最大で17.3マイクロシーベルト、双葉郡の避難区域内42.5キロを時速40キロで走行すると1.2マイクロシーベルト被曝するらしい。バイクや自転車、歩行での通行は禁止、駐停車も禁止。車故障したら、事故ったら、そして渋滞に巻き込まれたらどうすんだろう・・・ 結局元どおりにはなってないけど3年半経ったし通しちゃえっ!ていう感じでしょ?被ばくロードと揶揄されるのも仕方ないよね。

この規制解除によって無人の町に誰でも立入が容易になったことで犯罪増えることも懸念されている。

 

僕はそもそも旧警戒区域自体まだまだ解除すべきではないと思っていたからね。(一刻も早く帰還したいしたい人には特別の許可と支援をしつつ、除染や復興を進めつつ)(でも説明会で声高に主張してもなんかシラ~って感じだったけどね(^_^;) やっぱ抵抗あるのよ。そんな所を一般の人を通してもいいの!?って

 

時期尚早の事故終息宣言から始まり、押しつけの安全、押しつけの帰還政策、押しつけの復興と続いて、国民全体の原発事故への風化と無関心は助長されていった。オリンピックの開催決定と相俟って、原発再稼働や原発輸出をしたい人達には好都合なんだろうけど。福島県の人は置き去りにされていると県民の誰もが感じているのではないか? 皺寄せをくうのは福島の人であり、結局は一般の国民なんだよね。着々と安全心神話が再構築されていく。その音がミシミシと聞こえている。