東電は現在Jビレッジ(広野・楢葉町)にある福島復興本社を、来年度も富岡町に移転する意向だそうだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD280V7_Y4A120C1TJ1000/
場所は富岡町の浜通り電力所という東電の建物だったところで、私の実家のすぐ近くで事務所からも歩いて行ける距離のところ。福島第一原発からは約10キロの距離に位置していて東電の前線基地になりそうだ。同じく富岡町内の東電の建物だったエネルギー館という広報施設は廃炉資料館になるそうだ。
https://www.minpo.jp/news/detail/2014010813168
第一原発がある大熊町、双葉町に中間貯蔵施設ができ国有化も進んでいくと、その南に位置する富岡町は町全体が最前線に立たされることになるだろう。事故処理、廃炉、そして復興の最前線に立たされる。楢葉町との中間貯蔵施設に挟まれて更にがれきの管理型処分場もつくられる見込みだ。
昨年の住民意向調査では帰還を希望する人が町民の12%。しかも回答した54%の町民のうちだ。実質はもっと少なくなるだろう。数年後にはネイティブ富岡町民、ネイティブ双葉郡民がほとんどいない土地になる。これから町はどうなっていくのか、双葉郡はどうなっていくのか。それは今、ネイティブ残党富岡住民、ネイティブ残党双葉郡民がどう築くか、どうビジョンを描くか、どう種を蒔くか、その土俵際での闘いにかかっていると思う。