再審制度の見直しを巡り活発な議論が闘わされている。それについてある衆議院議員のインタビュー動画を見た。殆どが冤罪事件の害悪についての主張であったが、最後に氏は、東京裁判における戦犯も冤罪だ、と言ったのだ。

 

 思うに、むしろ氏の真意は最初からそこにあったのではあるまいか。冤罪事件はその出汁に使われているのではないか。更に言えば、自民党はこれを機に検察の力を少しでも削ごうとしているのではないか。政治家の汚職などを追及する特捜は検察庁の一部であり、長年権力の座にあり、政治と金をめぐるスキャンダルを繰り返している自民党にとっては目の上の瘤とも言える存在なのだ。

 もちろん私も冤罪が許されるものだとは思わない。再審制度に非があるのも確かだ。しかし同時に、太平洋戦争において戦争指導者の誤った判断のために死んで行った無辜の人々の無念、そして「巨悪は眠らせない」とする特捜の信念も忘れてはならない。法の下の平等という観点から難しいことなのかも知れないが「弱きを助け、強きを挫く」社会であって欲しい。