爆発的に売れる一個前のアルバムが秀作、という典型的なパターンの、イエモンの4枚目。

当時のロックアルバムとしてはかなりイケてるジャケットではないだろうか。アーティストの写真をジャケットにつかうのはロックとポップスとヒップホップだけな気がするが、あれは特にだれも求めていないように思う。あ、アイドルはアー写じゃないとダメか。ちなみにこの次の彼らのアルバムのジャケットはアー写。

芸歴の長いバンドだけあってジャムで一気に認知される前のこの時点で個性が完成している。彼らの音楽の中心にあるグラムロックはこの前にも後にも特に流行っていないが、一つのバンドが好きな音楽性を突き通して売れた、というのはこの時代には実はかなりレアなんじゃないだろうか。同様の事例はスカパラやクレイジーケンバンドだが、それが一般的に広がるのはいわば「フジロック以降」、正確には2000年代以降だ。

音楽的には一時かなりどっぷりハマって、このアルバムも全曲ギターでコピーしたが、ファッション的な要素についてはその頃から全く共感できず、今に至るまでラッパズボンを履いたことはない。音楽とファッションは切っても切り離せないものだとはわかりつつ、どんな格好をしてようがカッコいい音はカッコいいという価値観も同時に認めて欲しいと真剣に思っていた高校生の頃の自分に、肩の力を抜けと言ってあげたい。