こんにちは、渡辺俊幸事務所web担当です。

 

 

本日は、明日5月27日に公開される渡辺俊幸が音楽を手掛けた映画「幾春かけて老いゆかん 歌人 馬場あき子の日々」に関するお知らせです。

 

 

本作は、歌人・馬場あき子さんの93歳から94歳にかけての1年間の姿を追った、ドキュメンタリー映画です。

 

 

馬場あき子さんは1928年1月生まれで現在95歳。

 

幼い頃から短歌や古典文学に親しみ、日本女子専門学校(現在の昭和女子大学)国文科在学中の1947年に短歌結社「まひる野」に入会。歌人・窪田彰一郎さんに師事し、歌人としての歩みを始められます。

 

また同時に能の演目「隅田川」との出会いをきっかけに能楽の喜多流宗家に入門した上、専門学校卒業後の1948年から1977年までは東京都の中学校・高校の教師も務められました。

 

歌人としては1955年に処女歌集「早笛」を刊行、以後何冊もの歌集や評論などを出版した後、1977年には「まひる野」を退会し、ご主人で歌人の岩田正さんと共に歌誌「かりん」を創刊。NHK市民大学やNHKラジオ・テレビ趣味講座などでご活躍しながら、現在は朝日新聞の短歌投稿欄「朝日花檀」の選者も務められています。

 

そして能作家としては1995年に新作能「晶子みだれ髪」を上演。その後も1997年「額田王」、2004年「小野浮舟」、2017年「利休」などの上演があり、現在も能作家・能評論家としてご活躍中です。

 

これまでの功績が認められて2019年には文化功労者に選出、2021年には旭日中綬章を受賞されました。

 

 

馬場あき子さんは95歳の今も精力的にご活躍中ですが、本作はコロナ禍で私たちの生活が大きく変わる中、馬場あき子さんが過ごした1年間に密着したものです。

 

95年の人生の中で、ご両親やご主人、そして歌のお仲間やご友人たちが1人、また1人と先立って行かれますが、そんな馬場あき子さんの胸に去来する思いとは・・・本作は「老いとは何か」「成熟とは何か」ということを、深く考えさせられる作品となっています。

 

 

YouTubeに予告編がアップされていますので、作品の概要はこちらの動画でもご確認ください。

 

 

また、本作の「語り」を務められた、俳優の國村隼さんのコメント動画もアップされています。

 

 

 

その他、馬場あき子さんを知るために参考になる動画をご紹介しましょう。

 

馬場あき子さんが短歌の魅力について語っておられる動画はこちらです。

 

 

選者を務められる「朝日花檀」の選考の舞台裏に密着した動画も興味深いです。

 

 

 

そして映画「幾春かけて老いゆかん 歌人 馬場あき子の日々」は、5月27日に東京・新宿のK's cinemaを皮切りに全国各地の劇場で上映が始まります。

 

上映スケジュールは以下の通りです。

 

5月27日~:東京・新宿 K's cinema

6月9日~:京都 UPLINK京都

6月10日~:大阪・十三 第七藝術劇場

6月16日~:東京・吉祥寺 UPLINK吉祥寺

6月24日~:愛知・名古屋 シネマスコーレ

7月15日~:神奈川・川崎 川崎市アートセンター

 

詳しい上映スケジュールは各劇場の公式サイトでご確認ください。

 

 

もしご興味を持たれた方は、お近くの劇場で上映があればぜひご覧ください!

 

 

作品の概要や劇場情報などは、以下の公式サイトでもご確認ください。