昨日は、第7回「全音楽界による音楽会」3.11チャリティーコンサートがサントリーホールで行われました。

 

本コンサートは、2011年3月11日、東北地方を襲った未曾有の大震災の現状を見た大友直人さん、コシノジュンコさん、三枝成彰さん、堤剛さん、林真理子さん、矢内廣さん、湯川れい子さんなど、様々な音楽ジャンルを代表し音楽に深くかかわるメンバーが発起人となり、東日本大震災直後の4月20日にチャリティコンサートを開催したのが始まりです。

 

コンサートの入場料は、無料ですが来場者一人につき1万円以上の義援金を寄付する入場の仕組みとなっており、アーティストはこの主旨に賛同して完全ボランティアでの出演。

会場となったサントリーホールの使用料も無料。

結果、集まった義援金には税金もかからないため全額寄付できる結果になります。

入場者が2000人であれば2000万円以上の義援金が一夜にして生まれます。

現在、コンサートの義援金は、「公益社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構」及び「一般社団法人チームスマイル」を通じ、東日本大震災で被災した子供たちを支援するための資金となっています。

 

指揮者は、大友直人さんと私。

 

私は、ポップス系のアーティストの方々の指揮を担当しましたが、自分のコーナーでは、東日本大震災で被災された方々への祈りを込めて書いた楽曲「生まれ来る命への祈り」を演奏しました。

 

 

左から発起人のお一人であるコシノジュンコ先生、大黒摩季さん、私、坂本冬美さん。

 

坂本冬美さんと大黒摩季さんとは、今回初めてご一緒しました。

 

坂本冬美さんが今回歌われたのは「夜桜お七」音譜

江戸時代にタイムスリップしたかのような不思議な世界観を感じさせる楽曲で、フルオーケストラをバックにして歌う坂本冬美さんは、なんとも素敵でしたビックリマーク

 

大黒摩季さんは、自作の代表曲「ら・ら・ら」を歌い、楽曲の後半では会場の方々も一緒に歌う場面もあり、大いに盛り上がりました。

素晴らしい歌唱力に魅了されましたキラキラ

 

終演後、昨年12月に発売された8年ぶりのオリジナル・アルバムをサイン入りでいただき、感激!!

 
 
 
 

ジョン・健・ヌッツォさんは、本コンサートでは、プッチーニの「誰も寝てはならぬ」そして、さだまさしさんが東日本大震災からの復興を支援しようという想いで補作詞と作曲を担当した「ふるさとの風」をソプラノの小川里美さん、神楽坂女声合唱団、東京女声合唱団・VOJA-tension、六本木男声合唱団ZIG-ZAGと共に熱唱音符

 

 

左から発起人のお一人の湯川れい子先生、服部百音さん、私。

服部百音さんは、作曲家の服部隆之さんのお嬢さん。ということは、服部克久先生のお孫さんという事ですが、服部良一先生から数えて4代目に当たる音楽家であり、天才的ヴァイオリニスト。

昨晩は、ラヴェルのツィガーヌを熱演音譜

現在、19歳。本当に素晴らしいです。

これからの益々の活躍が楽しみです。

 

 

本コンサートではおなじみのLE VELVETSのみなさん。

昨年に引き続き「オー・ソレ・ミオ」を歌い、会場を大いに沸かせましたルンルン

 

 

氷川きよしさん。
(他の写真と同じく本コンサートの終演時に会場となったサントリーホールにて撮影。)

今年は、なんと新曲「大丈夫」を本コンサートで初披露ビックリマーク

(正確には、前日にテレビで披露されているとのことですが、コンサートではこれが初となります。)

楽曲の合間に三本締めが入る楽しい楽曲でした。

 

 

湯川先生と小林幸子さん。

小林さんは、「雪椿」をしっとりと歌い上げポップス系の歌手のトリを飾りました音譜

 

 

終演後にマエストロ大友直人さんと記念の1枚。

 

 

今回のコンサートマスターの平澤仁さん。
オーケストラのメンバーももちろん全員ボランティア。
毎回、当日のみのリハーサルで本番という長丁場のスケジュール。
本当にお疲れ様でした!!
 
 
発起人の中の代表とも言える働きをされている作曲家の三枝成彰さん。リハーサル時に撮影。
 

こちらの方は、公益社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構(3.11塾)の責任者のお一人の宇野元美さん。
コンサート開催についても毎回多大なご尽力をされています。

 

この支援機構では3.11の震災で親を失った子ども自らが選択した進路や希望を実現できるよう、継続的な支援をしていきます。

支援を希望する子どもは3.11塾の塾生として、基礎学力の強化、進学や就職の相談、音楽やスポーツ等に興味のある子には必要な様々なサポート、また将来は外国で勉強したいという夢を持っている子どもたちにも、置かれた状況や希望にできる限り寄り添える支援活動を目指すとのことです。

 

塾生の代表が昨日のコンサートに駆けつけてくれました。そのうちの3名と一緒に記念の1枚。

その中の一人は、「震災で父を失って一度は諦めた夢であったが、この支援機構のおかげでその夢を実現する事が出来、現在は、医大に通っており、将来は、父のあとを継ぎたい。」というようなスピーチを聞かせてくれました。

 

今年もご来場者の皆様のお陰で多くの義援金が集まりました。

有難うございました!