本日は、午前11時より洗足学園音楽大学および大学院、洗足こども短期大学の卒業式が行われました。場所は、大学敷地内にある前田ホール。

 


今回の大震災で多大な犠牲者が出たこと、未だ、避難所などで苦しい生活を余儀なくされている方々が40万人以上もおられる事、さらに余震が続く中、大きな地震がもういちど襲う事も 考えられ、卒業式を予定通り行うかどうか、大学側も大いに悩み考えた末の決断であったと思います。
 

音楽大学ですので、普段の卒業式ですとオーケストラによる祝賀演奏などもあるのですが、今回はそれを中止し、まずは式典の始まる前に参加者全員で、今回の震災で犠牲となられた方々のために黙祷を捧げ、その後に追悼演奏として、エルガーのエニグマ変奏曲より第9変奏が演奏されました。

亡くなられた方々のご冥福を祈りながら、これからこの困難な状況を乗り越えていかなければならない私たちにポジティブな力が与えられるような感動的な演奏でした。
 
その後、卒業式が始まり、万代学長のお話の後、卒業証書授与など粛々と行われ1時間弱で終了。
 
個人的には、予定通り卒業式を行っていただいたことに心から感謝しています。
 
このような時期に卒業式をすること事態に批判的な見方をする方がおられるようですが、
それには賛成出来ません。

何があったとしても、卒業する学生たちにとっては、人生で1回限りの大切な式典なのです。

服装も華美にならないようにとの大学側からの呼びかけもある中、本当に無駄のない厳粛な卒業式でしたが、これから社会人となっていく学生たちにとって思い出に残る大切な節目になったことと思います。

 

卒業式の後は、各コース別に分かれて卒業証書授与が行われました。
今回、大学を卒業した私の門下生の3人と記念の1枚。
左から大間々昂君、私、眞鍋昭大君、山田豊君。

3人ともとても優秀で、卒業後は、全員プロの作曲家として活動して行きます。

今後、彼らの名前をテレビの画面などで見る日が来ると思います。
是非、応援してあげて下さい。