「浅見光彦シリーズ」を見てくださった方々、ありがとうございます!

13年間も続いているシリーズの音楽を担当できたというのは、実にまれなことで、ありがたく思っています。

最近の私にとっては、珍しいサスペンス物なので、みなさまどのように感じられたでしょうか?
来週、再来週と続きますので、また是非、ご覧下さいね!

本日は、洗足学園音楽大学で今期最後の授業をやってきました。
私の生徒のなかでは、ひとりだけ4年生、つまりもうすぐ卒業する生徒がいます。卒業する生徒と向かい合うと、もう教えられないのだなという思いで、なんだか少し寂しい気持ちになるものです。

作曲という分野は、結局のところ自分で独学で学ぶ部分が圧倒的に大きく、学校を卒業してからも、延々と自分で努力し続けていくしかないのですが、その基礎となる部分を短期間に効率よく幅広く教え込むことが教師の役目だと考えています。

また、作曲家は、自分が長い間かけて苦労して得た知識や自分独自の書法などを教えたがらないものですが、私は、努力を見せてくれる生徒には惜しげもなく、企業秘密のようなことも伝えています。

私たちプロフェッショナルな音楽家は、世の中の音楽のレベルを少しでも上げ、世の中の方々にそれを喜んでいただくのが使命なのだと私は、常々考えています。私の次の世代の音楽家たちが、私たちの世代の音楽家たちが作り上げた音楽のエッセンスを吸収し、技術や理論をすべて知った上でさらにそれを越えた魅力的な音楽を生み出していって欲しいと願っています。

私の生徒たちが、いつの日かそのような音楽を生み出してくれるのを楽しみにしているのです。