昨日は、高崎市の群馬音楽センターで「高崎音楽祭2006 スペシャルシンフォニックコンサート」の本番がありました。

1990年からスタートして今年で17回目を迎える高崎音楽祭は、群馬交響楽団というオーケストラがある街というイメージを強調しながらもクラシックだけではなくジャンルにとらわれない音楽祭を目指しているところに大きな特徴があります。

高崎市がスポンサーとなり、ラジオ高崎や市民の方々の協力のもとに行われている点も素晴らしいことだと感じました。

昔には考えられなかったような事件が次から次へと起きてくる現代の日本のやや殺伐とした状況の中、市や県という公のレベルで音楽やその他の芸術を大切にしていく姿勢はとても大切な事だと思います。

今回のホールは、私が「赤い鳥」のメンバーだった30数年前にも演奏したことがある場所で、前回はドラマーとして今回は指揮者として演奏したという点でも時の流れと自分自身の変遷について感じ入るものがありました。

ゲストの辛島美登里さんとは、今年の二月に金沢でOEKと共に行ったバレンタイン・コンサートで初めてご一緒しましたが、その後お会いした時に「また、是非一緒にやりましょう!」と言っていたことがこんなに早く実現して幸せに思いました。絶対音感に支えられた伸びやかな声で歌われる楽曲は、どの曲もメロディーのクオリティーが高く、オーケストラサウンドとの相性も良く、指揮をしていてもとてもやりがいを感じます。

二胡奏者のジャン・ジェンフォアさんは、私の「大地の子」を弾いて下さいました。「VOICE OF HEAVEN」に収録されているバージョンですが、コンサートでご一緒に演奏するのは今回が初めてだったので、そういう意味でも幸せでした。ジャンさんの魂から搾り出すように訴えかける二胡の音色に多くの聴衆の方が感動されたと思います。

岡本知高さんとは、別の仕事で先日ご一緒しましたが、コンサートでの共演は、今回が初めてとなります。私が指揮を担当したのは、全てクラシックで、モーツアルトの「踊れ喜べ、幸いなる魂よ」、ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」、ヴェルディの「神よ平和を与えたまえ」の3曲です。どの曲もとても美しく高音域の音も余裕で歌いきり、聴衆の方々を魅了しました。歌手として素晴らしい才能を持った方ですが、人間的にも明るく人々を幸せな気持ちにさせる力を持っている点も素晴らしいと思いました。共演できた事を幸せに思います。

群馬交響楽団の方々も心のこもった素晴らしい演奏を聞かせてくださいました。このご縁が今後も続く事を願っています。



辛島美登里さんとジャン・ジェンフォアさんのお二人の美女に挟まれて幸せな私です。



岡本知高さんの衣装は、独特で素晴らしいですよね。

この衣装の重さはなんと10キロもあるそうで、衣装によっては、もう少し重いのもあるそうです。



今回ご一緒した群馬交響楽団のコンサートマスターの長田新太郎さんとオーケストラの方々。