今日は、フジテレビへ行って、金曜プレステージ「浅見光彦シリーズ」の音楽打ち合わせをしてきました。

実は、この作品は、13年ほど前に音楽を2話分作曲したのですが、その後現在に至るまで、その時の音楽が繰り返し使用され続けてきました。番組は、常に高視聴率のため今まで続いてきたわけですが、来年の1月には、好評につき浅見伝説三部作として毎週金曜日、3週間に渡って連続で放送される事になり、これを機会に、音楽も何曲か新しく録音することになったのです。

13年ぶりに録音できるようになり、とても嬉しいのですが、現在抱えている仕事がすでに一杯で、時間との戦い、産みの苦しみが始まります。(この曲が使用されるのは、来年の1月以降で、それ以前のこのシリーズ作品では、使用されません。)

最近どのような仕事をしているのかお知らせしますと、10月4日にアクトシティ浜松で行われるNHKチャリティーコンサートの中で歌われる、秋川雅史さんの「千の風になって」の編曲。これもNHK総合で日を改めて放送されますので是非聴いてみてください。オーケストラで壮大な感じに仕上げました。多分1曲目だと思います。

もう、毎年恒例の日野原重明先生のバースデイコンサート(10月4日、日比谷公会堂)で指揮者として出演しますが、この日のために先生が作曲した曲の編曲をしました。このコンサートでは、「どんど晴れ」から「ザッツ感動!」と「愛のテーマ」も演奏します。

そして、今は、11月に放送予定のNHKスペシャルドラマ「海峡」のための音楽と宇井監督の作品「親鸞」のための音楽を平行して作曲しています。この合間を縫って、今日打ち合わせした音楽も書く事になります。

以前の私は、こういう状況ですと、出来るだけ誰とも会わないようにし、ひたすら創作に専念したものですが、最近は、自分の挑戦として、誘われれば、出来得る限り人と会い、コンサートなどにも出かけるようにしています。(もちろん、限度もありますし、良く考えた末決定しますが。洗足学園音楽大学で教える事を決意したのも、一つの挑戦でした。毎週一日がつぶれるのは、実は大変な事なのです。)

そのように考えを改めたことで、創作の状況は厳しくなり、苦しみは増しましたが、それでも当然の事ながら自分自身が得るものは大きいわけです。良い出会い、楽しい出会い、価値あるものとの遭遇は、自分のエネルギーを高めます。

大切なのは、自己のエネルギーを高める事と集中力だと思います。

制作者の方々や視聴者であるみなさんに喜んでいただける事を願い、その事もエネルギーにして頑張るのです!