昨年から続いているイスラエルとパレスチナの戦闘状態がなかなか収まらず、本当に心が痛みます。世界的に不況と言われている厳しい経済状況の中で日本の国内でもかなり暗い話題が中心になりがちですが、戦争の中にいて、いつ爆弾が落とされるかも判らず、幼い子供も含めた命が奪われていく恐怖の中で暮らしている状況ほど辛く悲惨な事はないと思います。一刻も早く停戦することを願い、祈るばかりです。

さて、本日は、NHK土曜ドラマ「遥かなる絆」の音楽の打ち合わせがありました。

前回のブログへのコメントに書き込んでいただいたように、この作品は、ノンフィクション作家の城戸久枝さんが書かれた『あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅』が原作になっています。

かつて中国残留孤児であった父を持つ作者が中国へ渡りそこで中国語を学びながら、そこでの体験を通して、自分の父が歩んできた苦労多き過去を振り返ってたどって行くというような内容です。

私が、以前音楽を担当したNHKドラマ「大地の子」も中国残留孤児が主人公という内容でしたが、今回は、実在する人物のエピソードという点が大きく違います。

「大地の子」のプロデューサーと脚本を担当された岡崎栄さんが今回は演出を担当し、富良野塾出身の吉田紀子さん(私は、「優しい時間」でご一緒した事があります。)が脚本ということで、感動間違いなしの内容になっています。

まだ、映像は見る事が出来ないので、岡崎さんから渡された音楽メニュー(「何々のテーマ」というように、必要な音楽を文章化したもの)と脚本を元にイマジネーションを高めながら作曲して行きます。

オーケストラ・アンサンブル金沢とのコンサートの編曲を終えたところで、作曲に入ります。