昨年放送されたNHKスペシャル「にっぽん 家族の肖像」でご一緒した番組担当プロデューサーの藤木達弘さんからご案内をいただき、昨晩NHK総合で放送された にっぽんの現場「いのちの約束~北大病院・澤村先生と子供たち~」を見ました。

とても感動しました。

北海道大学医学部付属病院の澤村先生は、小児脳腫瘍の手術を日本で最も多く行って来た方です。

この先生と翌日に手術を控えた10歳のきよかちゃんとのエピソードを中心にしながら、番組は進行して行きます。

脳腫瘍の手術は、ほんの少しのミスでも、言語機能を失ったり、廃人同然になってしまう可能性もあるわけですが、相手がまだ頭の小さな子供という事ですから、より難易度が高くなるわけです。

それだけに、それぞれの子供の将来を日々考え、幼児の場合は薬を使用しながら腫瘍の進行を抑え、体の成長を待って手術をしたり、その腫瘍の進行具合によっては、命を取るか、脳の機能を一部失う方を取るかなど、実に判断に迷うようなケースもある中で最良の選択をしようとする澤村先生の真摯な姿には、心打たれ考えさせられます。

患者であるそれぞれの子供たちに、まるで我が子のように慈しみの心を持って接する心の温かさやさしさが溢れている方です。

番組を見ていて、いつのまにか背筋がしゃんと伸び、涙がじわっと溢れてきました。
30分の番組ですが、多くの事を考えさせられる内容でした。

再放送が、7月11日(金)午前3時40分(木曜深夜)にありますので、是非ご覧いただければと思います。