昨日は、洗足学園音楽大学でのレッスンを終えた後、津田ホールで行われた日本音楽集団のコンサートへ行って来ました。

作曲家仲間の和田薫さんからのご招待でしたが、今回のコンサートは、彼のプロデュースの元に行われており、全作品が彼の作曲あるいは編曲によるものでした。

日本音楽集団は、邦楽器の演奏家の集団ですが、全員、邦楽における伝統的な譜面だけでなく、西洋の五線譜に書かれた音符も読めるというところが特徴です。ですから、西洋楽器におけるオーケストラとの共演も多く、海外でも活躍しています。

和田さんの楽曲は、現代の作品といっても、邦楽ならではの特徴や持ち味を良く生かしながら、日本人の魂を揺さぶるようなエネルギーの溢れる作品が多く、観客を沸かせていました。

コンサートも後半になるにしたがって演奏家が増え、最後の曲「和楽器オーケストラのための三連・ 燭・幻・舞」では、篠笛、尺八(六人)、琵琶、三味線(二人)、二十絃箏(六人)、十七弦(二人)、打楽器(二人)という大編成のアンサンブルで、迫力ある演奏を聞かせてくれました。私は、邦楽器のみのこれほど大きな編成でのアンサンブルを耳にしたのは初めてだったこともあり、とても新鮮に感じました。

コンサート前半で披露された、今回の新作初演となった「鹿鳴新響 2本の尺八とチェロ、打楽器のための」も、作品としての内容とチェロを担当した菊池知成さんの素晴らしい演奏に大きく感銘しました。

邦楽器の新たな魅力を再発見するコンサートでありました。