本日は、ソプラニスタの岡本知高さんとのレコーディングの仕事でした。録音の合間に色々とお話ししました。

お話の中で少し驚かされたエピソードをご紹介します。

岡本さんは、高校生の時、吹奏楽部でサックスを演奏していたそうで音大受験もサックスで受けるつもりだったそうです。その頃は、歌う事に興味はなく、受験の課題として歌うことが要求されるため、初めて声楽の先生に付いたところ「あなたの声は、普通の声ではない。」と言われ、「声楽で行ったら。」と言われた事がきっかけとなって、声楽で受験する事に切り替えたそうです。その時が、高校3年生の夏で、声楽に関しては、たった半年近くのレッスンで国立音楽大学に現役合格してしまったわけですから、よほどソプラニスタとしての天性の素質と運命的なものを持って生まれてきた方なのだと思います。

岡本さんの声は、カウンターテナーのように男性の声帯で高い声を出しているわけではなく、声帯そのものが女性の声帯と変わらないそうで、声楽の勉強自体もソプラノとしての指導を受けたそうです。今日録音した楽曲でも五線の上のhjghCの音が楽々出ていたので本当に驚かされます。11月11日の高崎音楽祭でご一緒するのもとても楽しみです。



レコーディング中の岡本知高さん。