ピアニストであり作曲家の羽田健太郎さんが6月2日の23時53分に享年58歳にて永眠されました。

先ほど訃報が入り、とてもショックです。

最近までテレビなどでもお元気な姿を見ていたので、まさか体調がそれほど悪かったとは想像もしていませんでした。

羽田さんがまだスタジオミュージシャンとしての仕事をされていた頃から考えるともう30年近くのお付き合いになり(さだまさしさんの初期のアルバムでも弾いて頂きました)、近年は、作編曲家協会主催のコンサートや、作曲家協議会主宰の子供のためのピアノ曲を作曲家が自作自演するコンサートなどでご一緒したりしていました。駄洒落が得意で、ユーモア溢れるエネルギッシュな方でした。

最近では、題名21という番組にミシェル・ルグランさんがゲスト出演した際に羽田さんと「シェルブールの雨傘」をピアノ2台とオーケストラというスタイルで演奏した時の演奏が心に残っています。羽田さんが若い頃から尊敬するルグランさんとの共演で、クラシックピアニストとしてのテクニックを十分に身に付けながらもポップスやジャズに精通したキャリアと才能を生かした素晴らしい名演でした。

クラシックとポップスの垣根を越えて活躍した音楽家としても貴重な存在でした。

心からご冥福をお祈りいたします。