現在放送中のドラマ「がきんちょ」についてですが、かなりの頻度で私の作品以外の曲が使用されていますので、念のためお知らせしておきます。

選曲方式のドラマの場合、クレジットされている作曲家が書いたもの以外に、著作権フリーの音楽を使用することがありますが、今回はその割合が多めです。

予算の関係で、必要になる可能性の曲を全て録音できないことに理由がありますが、著作権フリーの音楽は、主にアメリカで制作されており、ハリウッド映画の何らかの作品の盗作まがいの様な曲もあるので、そのような曲が使用されると、特にいやな気持ちになります。先週、そのような曲が流れましたが、私の曲ではないので、お断りしておきます。(ブラスが使用されている曲や、サスペンス系の曲は、全て私の曲ではありません。)

現在は、ドラム・コンチェルトを作曲中です。

この曲は、オーストラリアのメルボルンに在住のドラマーDavid Jonesのために書いています。Davidは、元ドラマーの私から見ても驚異的なテクニックの持ち主です。まるで、腕が4本あるかのようなテクニックです。アメリカに行ってもトップ5に入る実力の人ですが、オーストラリアを愛しそこに住んでいるため、世界的に知られることなく現在にいたっています。

私は、OEK(オーケストラ・アンサンブル金沢)で彼と何度か共演し、彼が私の作品「交響的幻想曲 能登」を聞いて、私に是非ドラムをフィーチャーしたオーケストラ作品を書いて欲しいと言ってきたのがきっかけとなり、OEKから委嘱されました。9月に金沢で初演されますが、10月には、メルボルンでも演奏されるのでとても楽しみです。