今日も茹だるような暑さでしたが、金沢を訪れた11日もとても蒸し暑く湿度が70パーセントだったとか。朝から雨がちらついていましたが、不思議なことに車から降りて撮影が始まると雨が上がるのです。前日からお天気の神様にずっと見守られていたようでした。

歴史ある城下町の金沢は、能登とはガラッと違った情緒のある場所がたくさん残っていますが、今回は、ひがし茶屋街と主計町茶屋街を歩きました。どちらにも昔ながらの建物が残されていて風情があります。



ひがし茶屋街では、会席料理やお茶を楽しむこともできます。

主計町の「くらがり坂」と呼ばれる場所の近くに泉鏡花の生家があり、幼い頃に鏡花が過ごしたままの風景が残されているのも素晴らしいと思いました。近くに浅野川が流れていることから名づけられた「浅野川倶楽部」という地元縁の作家(泉鏡花や室生犀星)の作品を取り上げて朗読をする会も取材しました。

どこへ行っても自分が生まれ育った場所を愛しそこから生まれた文化を大切に守り伝えて行きたいという想いの人がいらっしゃって嬉しくなります。

浅野川倶楽部の主催者の高輪眞知子さんと
http://www.ne.jp/asahi/asanogawa/club/

取材の合間があったのですぐ近くの「金沢蓄音器館」を久しぶりに訪れました。1920年代に作られた蓄音器からながれたてきたベニー・グッドマンの臨場感溢れる音にしばし聞きほれていました。電気を一切使用しないであれほど大きい音量で聞くことが出来るのにも本当に驚かされます。もし金沢を訪れることことがありましたら是非お立ち寄りください。多分想像を超えた音楽的体験が得られると思います。
http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/chikuonki/index.htm