あるご縁から今年の3月まで宮内庁式部職楽部で楽長の職にあった上(うえ)明彦先生から雅楽を学ばせていただく事になり、本日は先生に我が家にお越しいただいて、龍笛のご指導を受けました。

雅楽は、西洋音楽の知識だけではどうにもならない奥の深さがあり簡単な道のりではなく、ゆっくりとした歩みになると思いますが、ご縁を大切にしながらしっかり学ばせていただこうと思っています。

そして夜は、ホテルニューオータニのトップ・オブ・ザ・タワーで行われた眞鍋圭子さんが書かれた「素顔のカラヤン」の出版記念パーティーに出席してきました。

私は、眞鍋さんとは、今日まで面識はなかったのですが、たまたま先週から「素顔のカラヤン」という書籍を購入して読んでいたところ、先日のレコーディングで湯川れい子さんにお会いした折に、眞鍋さんが湯川さんのご友人であることが偶然判り、パーティーの発起人でもある湯川さんからお誘いを受けて参加することになった次第です。

ご縁とは不思議なものですが、この「素顔のカラヤン」に書かれている内容は、私にとって本当に興味深いことばかりで、また著者の視点が素晴らしく、いつかこの眞鍋さんという方にお会いしてみたいと思いながら読んでいたことがすぐに実現し、とても幸せなことだったのです。

カラヤンと言いますとクラシック界の帝王と言われたりしていますが、この本を読むとそんなイメージとは大きく違うとても魅力的でまた意外なカラヤンの真の姿が見えてきます。

例えば、カラヤンは、ヨガや瞑想を実践し、禅にも深い興味を抱いていたことなどもそのひとつです。ここに書かれている内容は、インタビューなどで他人から聞き出した情報ではなく、全て眞鍋さんがカラヤンとの長いお付き合いの中で実際に見て体験したことが書かれている点も特筆するべきことなのです。(カラヤンとこのように関われた日本人は、おそらく眞鍋さんお一人だと思われます。)

また、眞鍋さん御自身の人生そのものも、不思議なご縁に恵まれていてとても魅力的な内容ですので、仮にカラヤンに興味がなくても、面白くてどんどんと読んでしまえる書籍です。

幻冬舎から出版されていて定価800円です。
是非、多くの方々に読んでいただきたいお勧めの一冊です。



素顔のカラヤン―二十年後の再会 (幻冬舎新書)/幻冬舎
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