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埼玉ピアノコンクールが終了して放心しちゃった生徒が何名かいます
そして私のところに通知は無いので、指導者にははがきは届かないのかな?
コンクールに出るだけがピアノの上達への道では無い。
もちろん普段のレッスンでも自分の今の課題曲としっかり向き合って練習する。
そして絵を見たり、本を読んだり、演奏会に行ったり、
色々な角度から内面を育てる、そんなことが出来ていつも浮いたり沈んだりしないでやる気があるのなら、コンクールに出ずに我が道で練習しても良いかも。
まあしかし、子供だからってことではなく、人間なかなかひとりでモチベーションを保つのは難しいと思います。
コンクールの良さは関わったら巻き込まれる(笑)ところかな。
状況が練習せざるを得なくなるからね。
だけど決して他力本願にならず、自分の考えや意志を持って勉強すること、これってすごく大事なことだと思っています。
この前中学生のSちゃん(彼女もコンクール終了で放心してたくち)が初めてショパンのピアノ協奏曲の演奏会へ行ったんです。
演奏者は小山実稚恵さん。
数年前私はショパンの一番と二番の協奏曲を聴いていますが、
とても素晴らしかったのでSちゃんにおすすめしました
そしてこの前「聴きに行ってきました」と報告してくれました。
どちらかというと口べたなSちゃんに「で?どうだった?」と質問すると、一生懸命「ピアニッシモが小さい音で、、、でもすっごくきれいだった」と。
わかる
私も同じことを思ったもん
そして「帰りにサイン会があって」
ほお、サインしてもらったんだ
それは良い思い出になるねえ
と思っていたら続きがあって、
「ピアノが上手くなるにはどうしたらいいのですか?
って聞いちゃった」と。
お〜〜〜!
口べたなSちゃん、よく頑張った
そしたら?そしたら?
私はすごく続きが聞きたかった!
「”楽しくね”って言ってもらいました」
今思えばもし知らないとか関心ないピアニストの一言だったら「もうちょっと他にも無いんかい!?」と思ってしまったかも。
だけど私はごひいきの小山さんの一言の中に色々な想いを即座に感じてしまった(勝手に)
「”楽しく”って何でも無いアドバイスのように聞こえるかもしれないけど、ずっとピアノに興味を持ち続けでずっと練習して生きて行くって”ピアノが楽しい”って気持ちが無いと出来ないことでしょ?実はとっても深い一言なんだよ」と言ってました。
そしてそれは口に出すと、そんな人生を歩いて来た小山さんの本当の想いのような気がますますしてきました。
きっと素晴らしい演奏を聴かせてくれた直後のそのやりとりはSちゃんにとって一生の思い出になっただろうし、
私にとっても忘れそうになってたことを思い出させてくれた出来事になりました