先週金曜日はキネマ倶楽部でkyOnさんの還暦ライブでした。いや〜、最初から最後まで素晴らしいイベントでしたね。

 

kyOnさんとはデビュー直後からの知り合いでしたが、ちゃんとした付き合いは99年のソロアルバム『ワタナベイビーセッション』のプロデュースをお願いして以来で、その時からでも約20年!

その後も割とよくお会いする機会があったので、まさか一緒にライブをやるのがほとんど初めてだとは自分でも意外でしたが、確かに清志郎さんの武道館イベントで一曲とか、そのくらいしかなかったようですね。

 

 

『ワタナベイビーセッション』のKyOnさんプロデュース曲は、どれもがアルバムでも重要かつお気に入りの自信作ばかりだったのですが、なぜかほとんどライブでもやっていない曲ばかりで、今回はよい機会を頂きました。

 

出番トップだったのですが、いきなり主役のKyOnさんと一緒に登場して、一曲目を私が歌うなんて、責任重大過ぎて焦りました。1〜2曲KyOnさんが歌ってから呼ばれるとばかり思ってた…。

 

高木完さんのオープニングDJの後、会場内が暗転してKyOnさんファンの歓声が上がる中、流れた入場曲は、なんとワタナベイビーセッションの時にレコーディングはしたものの、事情があってアルバムに収録されなかったオクラ曲『ミッチーサッチー』!

これはいろいろありまして、レコーディング当日のラフミックスもTD済み音源も、張本人の私でさえ持っていなかったという幻の曲。KyOnさんはじめ演奏陣が超一流だからカッコいいんですよ。イントロだけで1分以上のジャムセッションなのですが、まるでMG,Sの曲かと思うくらい。そして私の歌が始まってズッコケる、というナンバーなのですが、主役のKyOnさんと共に熱いライトを浴びて登場した際に、約20年ぶりに聴きました。皆さん、あれは非常に貴重な音源だったのですよ。意味不明すぎてポカーンとしてしまったかも知れませんが。

 

さて、1曲目『さぼる』。やってそうでほとんどライブでやっていない、お気に入りナンバー。KyOnさんはオルガン〜アコーディオン〜オルガン〜アコーディオンの2往復!どうしてもこの曲からイベントを始めたかったと言って頂き感無量でした。

 

2曲目は『頭の中はどうなんだ』。よく考えるとだいぶヘンな曲ですが、美しいピアノと超絶ハモンドオルガンに彩られ、まるで名曲を歌っているような気分。この時点でKyOnさんは早くも4台目の鍵盤クリア!なんか面白いぞ、このイベント!

 

3曲目はお馴染みの『電話をするよ』。お客さんにも比較的知られている、この日唯一の曲だったかな。UAのバージョンが先鋭的クラブミュージックアレンジという感じだったので、KyOnさんプロデュースバージョンは割と王道オトナアレンジでレコーディングしました。ライブではピアノかと思いきやオルガンでしたが、思えばレコーディングでも同じオルガンだったかな。

 

4曲目は、KyOnさんからのリクエスト。意外な曲で『恋の散歩道』。信藤監督の映画『男はソレを我慢できない』の中で、私が小池栄子さんに恋心を打ち明けるシーンに使われた曲でした。これこそ、ほとんどライブでやったことはなかったと思っていたのですが、映画の公開イベント(2006年渋谷AX)でやっているのを見た、だから出来る!と励まされて、たぶん2回目のライブ演奏だったんじゃないかと。高木完さんの攻めのブレイクビーツも良かったし、お客さんや共演のみんなの反応も良かったし、やってよかった!ちなみにこの曲KyOnさんはエレクトリックピアノ(ローズかな?)でした。

 

そして、最後はBO GUMBOSのカバー『でっかいうちで』!この曲がずっと好きでね〜。もちろん皆さんの好きなBO GUMBOSのファーストの曲も私も大好きなのですが、同じくらいか、それ以上に好きかも!

しかし、大きめなイベントや誰かのゲストでBO GUMBOSの曲をやった事はあれど、この曲をやる機会というのはなかなか訪れず、ずっと気になっていたもののまさかご本人と一緒にやるチャンスが訪れるとは。

この日にやったワタナベイビーセッションの曲などが、たまたま全部低めのキーの曲だった事もあり、この『でっかいうちで』が1番ちょうどいいキーでして、思いっきり歌いました。実に楽しく、なんだかちょっと誇らしい気分で自分の出番を終えたのでした。

 

次のポルノグラフィティ岡野さんのコーナーでも2曲参加しました。BO GUMBOSの王道名曲『夢の中』と『魚ごっこ』。KyOnさんも岡野さんも何か勘違いしているようで、私がそこそこリードギターを弾ける人のような扱いを受けまして(笑)、結構重要などんとさんのリードギターパートを担当。

思いっきり弾いて堂々としていれば案外バレないものらしく、お客さんからも特に不満顔はされなかったものの、実はヨレヨレ…全然弾けてませんでした。どのくらいヨレヨレかというと、最近のボブ・ディラン先生のリードギターくらい凄かったかも。

岡野さんはさすがの声量でした。彼も特徴のある声なので、ハモったらどうなるのか楽しみだったのですが、やはり私の方が全然ヘンな声でした。次はCDにサインもらうぞ〜!

 

さあ、次は中村中さん。基本的にはほぼ初対面なのですが、竹中さんのバースデーパーティーライブで、チャボさんをメチャメチャヤジってる(笑)…いやいや、声援を送って盛り上げまくっている中ちゃんを目撃して、それ以来好感を持っておりました。

リハもライブも両方見ちゃいましたが、全部いい曲でビックリしたな〜。

 

ラストは峯田くん。久しぶりに会いましたが、会えばいつも割と仲良くしているので、この日も楽屋では主に峯田くんと喋って楽しんでおりました。

ライブは相変わらずいいですね〜、ホントに

!もしかしたらメンバーチェンジ前の銀杏BOYZ以来のライブ拝見だったかも知れないくらい久しぶりだったのですが、2人演奏でもパワー落ちておらずどころか、よりドロドロしてきて(褒めてます)カッコよかったな〜。峯田くんパートでのKyOnさんの演奏がとにかく凄まじくて、ライブ終わってから挨拶する時に、今さらちょっと緊張してしまうくらいに凄かった!

 

いやはや、いいライブに参加させて頂き、光栄な1日でした。ライブもほとんど客席で全部見たし、私にしては珍しく打ち上げ4時までのフル参加!

翌朝のマンションの理事会に大寝坊して怒られても、まだ幸せな余韻にクラクラしてました。

 

KyOnさん、素晴らしいライブに誘ってくれてありがとうございます!今後ともよろしくお願いします。

 

 

ワタナベイビーより