改めまして、ご報告させていただきます。

 

ホフディランが久しぶりにシングルをリリースしました。

 

配信限定・特別シングル

 

『雨あがりの夜空に/映画の中へ』

 

本日!6/21配信スタート!

 

です。

 

『雨あがりの夜空に』とは、もちろん、あの日本のロックの金字塔!RCサクセションの大名曲のカバーであります。

 

このカバーの発案者は小宮山雄飛です。私ではありませんよ(笑)。私は反対したのです「あまりにも恐れ多い」と。

いや、反対と言ってしまうと語弊がありますが、とにかく恐れ多いにも程があるのではないかと。 手を出すにはあまりにも巨大な曲なのではないかと、腰が引けていたのは事実です。

 

「RCのカバーをやるにしても他にもいい曲あるしさ~」…「いや~、雨あがりはちょっと大胆過ぎないか」などなど議論は続いたのですが、最終的には「もうこの際だからガツンと行こう!」「やるからには直球勝負で行こう!」という結論に達しました。

 

私個人的には、RCに詳しすぎる(ファン過ぎる)事もあり、「よりによって『雨あがり』か~」という迷いやプレッシャーも多少はありましたが、やはりなんだかんだ言ってもパワーのある曲です。

久しぶりに、「よし!やるぞ!」とガッツが出るような、そんな曲だし、そんな気持ちにさせられる企画でもありました。

20周年の締め括りだしね!「ぶちかますぞ!」と。

 

ところが、会議を重ねていくうちに、「レコーディングでチャボさんご参加をお願い出来ないだろうか」という話になってきて、また私の心の中では大騒ぎ(笑)。

「カバーのみならず、チャボさんに参加してもらうなんて、そんなお願いをしてもいいのか?」

「神をも恐れぬ行為とはこの事ではないのか?」

「いや、でもアレサ・フランクリンのレコーディングに参加したキース・リチャーズはカッコ良かったぞ」

などと、自問自答の日々。

 

とはいえ、チャボさんに連絡を取る窓口と言えば私です。

「ベイビーさんからチャボさんに打診お願いします」とスタッフからの指令を受けた時には、心底ユウヒとスタッフを恨んだものです(笑)。

 

揺れ動く気持ちのまま、メールを書き始めてから、ようやくチャボさんにメールを送信する事が出来たのは、なんと4日後の事でした(笑)!

気持ち半分くらい「チャボさん、断ってください」と念じながらね。

 

メール送信後は、「そもそも、そんなにうまくいく訳はないんだ!」

「ダメ元でメールしただけだ!」なんて自分を落ち着かせておりました。

 

すると、小1時間くらいで「わかった!了解だ!エミちゃん(マネージャーさん)に連絡してくれ!」との、竹を割ったような男らしい返信が!

 

わ~!大変な事になってしまった…。ホフディランのレコーディングに、しかも『雨あがり~』のレコーディングにチャボさんが来てくれる事になってしまった!

 

そこから、また私の、竹を割らない性格の日々が始まります。「本当にこんな事していいのか?」「冒涜にはならないだろうか?」「チャボさんにご迷惑かからないだろうか?」などなど、モヤモヤ、ソワソワしているうちに、4月某日、チャボさんがホフディランのレコーディングに参加してくれる日取りが、正式に決定いたしました。

 

それからの日々の事は、よく覚えておりません(笑)。

極度の緊張と期待感、プレッシャーなどが頭の中でごちゃ混ぜになり、しばらくの間は完全にクルクルパーになっておりました。 あの数週間?数ヶ月かな?…は、人間として機能していなかったと言っても過言ではないでしょう。

 

いや、もちろん最高に光栄な出来事なのです!最高過ぎて、信じられなさ過ぎて、落ち着かなくて憂鬱な、それでいてワクワクしている、という不安定な日々を過ごしました。

 

 

そして、ついに4月某日、雨の午後。ホフディランのレコーディング・スタジオにチャボさんがやって来ました!

 

 

私は正装でお迎えしました。バンドと共にガツーンとぶちかましてもらいました。

 

約2時間後、チャボさんをお見送りした時には見事に雨はあがってました。

 

 

うまく説明出来たかどうかはわかりませんが、私の中ではいろいろなドラマのあった曲なのです。思い入れのある一曲なのです。

本っ当に、個人的に、勝手に、大変だったのです(笑)。

おかげさまで、仕上がりはいかにもホフディラン!というバージョンを完成させる事が出来ました。

 

レコーディングを終えた今、一時期はあれほど恨んだ(笑)ユウヒやスタッフのみんなに、心より感謝しています。一生の自慢が出来てしまいましたからね!

私が死ぬ時に「オレはチャボと『雨あがり〜』をレコーディングしたんだぜ!』と思えるくらいの出来事でしょう。

 

チャボさんにお聞きしたところ、RCサクセションのオリジナル発表以来、スタジオ・レコーディングで『雨あがり〜』を演奏したのは初めてだったそうです。つまり、こんな恐ろしいオファーを本当にしちゃうバカなバンドは、後にも先にもホフディランだけだったようです…。

 

とても勇気の要るリリースでした。でも、とてもホフディランらしいバカバカしさ、楽しさいっぱいのリリースが出来て、とても嬉しいです。

 

さあ!本日発売です!『映画の中へ』ともども、下記リンクからよろしくお願い致します。

 

レコチョクでダウンロード
itunesでダウンロード

 

気に入って頂けたら幸いです。

 

 

 

ワタナベイビーより