さあ!今年も『ベースまつり』の日がやってきました!

なんだかんだバンド編成も久しぶり。二人ツアーが続いていたので、ゲンショウ、ジュンヤ、メグミ姉と演奏できるってだけでワクワクしながら会場入り。

開催5回目ともなるとスタッフの手際も慣れたもの。スムーズに出演順通りにリハーサルは進んで行きました。

全メニュー22曲!いや、ジョンBさんの『オバケ』は2回やったから、すでに23曲フル演奏したあとにいよいよ本番を迎えました。

まずは、オープニングベーシストとして、私ワタナベイビー。例年は「プロじゃないけど味があるだろ?」という雰囲気ひけらかしの余裕もあったのですが、今年は『遠距離』(実はベースが難しい)と『HAPPY』をやってみようという事になり、余裕も何もなく、必死かつちゃんとその後のプロのベーシストを引き立てるホスト素人ベーシストっぷりで、よろしかったのではないでしょうか(笑)。

さあ!最初のゲストはサニーデイサービス田中貴!
とにかく毎年、「自分は地味だ、地味だ」ばかり言いながら出てくれる田中くんですが、どうやら名前からして地味だという生まれながらのコンプレックスがあった事が判明しました。
いやいや、地味だとかなんとか言っていながら、本業サニーデイのステージより数段楽しそうなトークと演奏をありがとうございます。あと、打ち上げの毒舌ね(笑)。ちなみに、私はホストとして、打ち上げ終了後に田中くんを家までお送りさせていただきました。

そして!2人目のゲストは初登場、そして本日一番の若手(笑)トライセラの林くん!
登場と共に、本物の「キャー」の声。今回の動員はけっこう林くんに稼いでもらっていたんじゃないかな?
ルックスが良くて、真面目に演奏してくれるという点ももちろん素晴らしいのですが、ライブ中横目で見たら、指の動きが美しい!
何人ものお客さんが彼の顔でもお立ち台有効活用の上手さでもなく、指さばきに見とれていました。
 
さて!3番手はウルフルズからジョンB~!必ずしも林くんの時と同じ種類ではない「キャー」多数。大人気ですね~。
今年のジョンBワールドも意味不明なオリジナル曲『オバケだぞ』から、ベースも弾かずにスタート(笑)。
その後、やっとベースを持ったと思ったら、いつもの謎のフレーズ(あれは何なんですかね?)誰にもわからないジョンBだけの世界のですが、しつこさが災いして、ついに客席しかも最前列付近から「もういい!」の声。珍しくステージ上でめげてました(笑)。
ベースプレイに関しては、案外、どの曲をぶつけてもウルフルズっぽくなるんだな~、と感心。この人、あの偉大なるウルフルズのベーシストだったのか!忘れてた。


そして!ロック少年たちのベース・ヒーロー、Theピーズはるさん登場~!
「キャー」ももちろんですが、男性人気ありますな~。「ウォ~」多数。
普段はボーカリストでもあるので、ベース演奏だけに専念するはるさんのプレイを見られるのはベースまつりだけ!…でもないか。でも貴重ですよ。
とにかく独特なグルーヴ感ありまくりなベースなんです!あの人もまた確実に天才の1人ですな~。
表記こそ違いますが同じタイトルの『のうみそ』『脳ミソ』という曲がホフとピーズにあったので、両ノウミソを連続演奏!
はるさんの『脳ミソ』がカッコ良かった!凄かった!「次のゲスト呼ぶのが気の毒だよ~」ってくらいに気合いの入ったボーカルが圧倒的でした。はるさんいわく、「ゲンショウさんが凄すぎて思わず本気が出てしまった」との事でした。ゲンショウさんに拍手を!


さあ、あのはるさんの『脳ミソ』の次に呼ばれるのはさぞ出にくいだろうな~、という空気の中、全く問題ない方が1人だけいらっしゃいました!
5番目のゲストはカジヒデキ!
世界は赤羽から一気にスウェーデンへ(笑)。真逆の世界観!
ご本人いわく、今年はスウェーデン控え目だったらしいですが、誰がどこから見てもカジヒデキ100%!たいしたもんです、ここまで来ると。

最近カジくんのベースの音が、またパワーアップしております。クネクネ演奏していると思ったら、突然狂犬のように暴れ回るというステージングに気をとられ、サウンド面まで集中して聴けたお客さんがどのくらいいたのかはわかりませんが(笑)。
最近、またベーシスト・カジヒデキとしてバリバリ弾いているらしく、それだけの事はあるぶっといサウンドのカジくんでした。今年は弦を切らなかったね。


さて!トリを飾って頂くのはもちろんこの方、フラワーカンパニーズからグレート前川!
忙しい中、毎年無理やりスケジュールを調整してグレートがベースまつりに参加してくれているのは、もちろんホフディランへの仲間意識もありますが、もっともっと深いメッセージがあるのです。

彼は、昨今のパソコンミュージックというのか、スマホ音楽というのか、呼び方はわかりませんが、いわゆるmp3音楽(?)の低音のないがしろっぷりをかねてから問題視しており、「そんな時代にベースをフィーチュアしたイベントをやるというのは画期的だ!オレは毎年出るぞ!」と言ってくれているのです。

毎回、打ち上げの帰り際には「オレらはもういいから、若い世代をもっと出せ」と言い残して帰っていくのですが、やはりグレートこそがベースまつりの象徴です!
巷に流れる音楽が相も変わらずシャカシャカしている限り、我々は毎年グレートを呼ぶぜ!

アンコールでは、見に来てくれていたキタダくんも登場して、ベスト3久しぶりに勢ぞろい!美しくフィナーレを迎える事が出来ました。

ツアーの合間の平日のイベント、貴重な時間を割いて来てくれたゲストの皆さん、そしてお客さんに感謝してます。

ありがとう~!きっと来年もやるよ~!

ワタナベイビーより