イラク平和テレビ・SanaTV放送中! | Wattan Net Life

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無道探訪‼︎                                         

 
 すでに御存知の方もいらっしゃいますか?

 
 現在、イラク国内では、労働者組合が主体になって民衆の自由な声を世論に発信していこうと様々な運動が試されています。彼らはイラクの再建を目指して、イラク自由会議という、宗教・宗派間の確執に捉われない非暴力で民主的な市民運動として発展させてきました。

 この、イラク自由会議の活動がイラク内外で広がりを持ち、市民社会を本当に再建できれば、それこそ「対テロ戦争」の路線に流れている国際政治を変えることが出来るかも知れません。いまでこそ、まだ小さな潮流でしかありませんが、ことと次第によってはイラク国内のみならず、アラブ地域全体の政治情勢にまで影響を与える可能性を秘めています。大国の支配や抑圧に対する民衆抵抗運動の歴史的を紐解いて見ても、元は小さな運動から出発し展開していったのですから、この労働者・市民を主体としたイラク自由会議に希望を掛けてみたい気持ちにもなります。

 そして、こういったイラクの労働者・市民運動を支援している団体が日本にあります。MDS(Movement for Democratic Socialism)日本語では、民主主義社会主義運動というごつい名前の政治党派です。昔は『統一の旗』という機関紙を出していた組織です。私、個人で言うと政治党派と直接に関係するつもりはまったくありません。とは言え、この組織は、イラク自由会議が独自のテレビ局を開局するときに5000万円もの資金援助をしているので驚きました。それほどの資金力があればイラクで衛星放送のテレビ局を作ることも可能なはずです。運動において情報発信し、それを広げるネットワークを構築することは重要なことです。昔の運動でビラや機関紙を作るのに独自の印刷所を保有することに重点を置いた目的と同じです。せっかく開局した衛星テレビ網もアラブやヨーロッパまでなら受信できるのですが、残念なことに日本のサテライト・ネットワークには入らないそうです。理由はよくわかりません。それでも、インターネット配信でストリーミング映像でなら、毎週更新されたニュース情報が観られます。ただし、視聴者登録をしなくてはなりません。その紹介はここでは述べません。以下のURLをクリックしてください。

 『イラク平和テレビ局』 http://peacetv.jp/ ←こちらです。


★私は、影でコソコソ噂を立てるのが嫌いなので自身のブログで言いたいことを書きます。
 ご意見は、メールでお願いします。

 MDSには失礼なのですが、私の正直な意見を述べなくてはなりません。率直に言って、MDSは日本国内の情宣活動がまるでダメです。拠点は、関西にあってそちらの地域活動においては、それなりの成果を発揮しているようです。しかし、関東からこっちにおいては、まるっきり評判がよくありません。「なぜなのでしょうか」と思って、実は私、11月16日の練馬で行われた「イラクSana TV in Japan ねりま」を立ち上げるための相談会なるものに顔を出してみました。その催しは、Sana TV録画のDVDを観せて一般の視聴者を広げようとする活動なのですが、一連の宣伝手法や内容を見ていてすぐにわかりました。情宣としては、やり方が古いのです。確かに、最近はどこの政治党派だって、一般自由参加の市民運動やNPO活動のようなことをやって活動の輪を広げようとしています。実際にそうやって成果を上げている組織がいくつかあります。ところが、そういった組織はどこも市民を対象にした活動会議の席で、今どき、党派機関紙を配ったりしません。これがまず減点です。これでは、市民運動を広げようとするのではなくて組織の露骨なオルグ活動と見られてしまいます。

 この場合、サイトの視聴者を増やすという目的に重点を置くべきです。そのためには、市民運動として自立した定期刊行のリーフレットなりを準備してから宣伝するべきだと思います。仮に、機関紙を宣伝する場合においても、その転換した方針・路線を前面に出してアピールするべきであって、「イラク自由会議の成果」だけを一面に飾ることではないでしょう。つまり、定期刊行物を党派機関紙と市民運動用リーフレットの2種類に別けた方が良いと思うのです。

 また、せっかくネット上でストリーミング映像を配信するだけのネットスキルを持ちながら、それをサイバーアクションとしての宣伝で活用しきれていないという点も問題です。とくに最近では、ソーシャルネットシステムという管理ブログなどが流行っているのですから、そこを活用しない手はないと思います。また、アウトドアでも、せっかく様々なイベントが都内各地で行なわれているのですから、そこで市民運動のルールを守りながら、積極的にチラシを配って宣伝するべきでしょう。

 私は、MDSが「評判がよくない」と書きましたが、それはMDSの昔の政治路線を知っている人たちが、「きっといまもそうに違いない」と思って吹聴している噂話が膨らんだものに過ぎないと思います。それなのに、このような情宣の有様では、その噂話すら払拭することも出来ないでしょう。さらに付け加えるのであれば、「イラクSana TV開局・運営」に費やした会計報告もしっかり公表していただかないと、市民運動として信頼される活動は出来ません。日本で視聴者の拡大を目指すのであれば、MDSはこれらを改善しなければならないでしょう。

 まあ、私がここで述べたことは、あくまで個人の意見ですからMDSがどうするかは今後の活動にかかっているでしょう。いずれにしろ、イラク民衆を支援しようとする運動が日本国内で先細りになっている今、このような積極的な働きかけはとても稀であり、意義のあることです。とくに、イラク国内で組織活動を展開している労働者・市民と直接的に連帯しているMDSでなければ出来ないことがあると思います。かく言う、私も今年の夏に視聴者登録を済ませています。送られてくる映像には、貴重な情報やイラクの街並みの変化などが観れて大変参考になります。ぜひとも、世界や日本の多くの労働組合とも連携して活動を広めていって頂きたいと思います。