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エミリの自由英作文練習帳

自由英作文の書き方のイロハと反復

自由英作文への取り組み方   By Emiri Yuminoki

こんにちは♪
テキサスの大学に通っている弓木エミリです。
この前、第1回目はアウトラインの作成についてレクチャーしたわよね。
今回からは、練習をしていくわよ。


今日のテーマはアウトライン作成のための、<構想>のしかたについてです。


最初、M之助先生にこの<構想>のしかたについて教わった時、私、それまでまったく書けなかった自由英作文が『書けるようになるかも…』って思って、希望で胸が一杯になったこと、今でも覚えているわ。皆にも役立つといいんだけど…


そんでもって、今回の課題は…

練習課題1 新聞は15年後なくなる?なくならない?

問) 次の設問を読んで、70語程度の英文を書きなさい。
 These days the sales of printed daily newspaper are declining in many countries. Do you think newspapers will disappear within the next 15 years?
Write a paragraph explaining your opinion. You must give at least one appropriate reason to support it.



◆ <アウトラインを作るための構想>
― まず問題文をじっくり考えよ

☞ a. <新聞はなくらない>という立場での構想

 「新聞は15年後なくなるか?」なぜ、このような問いかけがされるのかをまず考えてみよう。

いうまでもなく、それは電子メディアの台頭が背景にある。
つまり、新聞がなくても、パソコンや携帯電話でも情報を入手できるということだ。
しかし15年後といえば、そんなに遠くない将来である。
高齢の人が新聞を読まずに、インターネットなどに向かう姿は想像しにくい。
そこで、<電子メディアの台頭>という現状を述べておいて、<それが高齢者には当てはまらない>という論旨で英文を組み立てる。



☞ <アウトライン>

① 新聞はなくならない。
② 多くの読者(特に若者)の新聞離れ <現状>
③ 電子メディアで情報を入手 <②の具体-どんなふうに>
④ しかし、高齢者にとっては 新聞=情報源 [ ①の理由 ]
⑤ その人たち(高齢者たち)が対応するのは困難
⑥ 新聞はこれからも必要不可欠だ。(表現を変えて①をくりかえす)




☞ <英文作成>

①の主張部分はI’ m sure …での表現を用いる。「きっと…だと思う」という感じ。(I think …でも可だが、やや月並み)
②は「ますますたくさんの人が、特に若者が…」を主語にして、“新聞を読むことに興味を示さなくなっている”とすればよい。
③のelectronic media(「電子メディア」)は本作文には必須用語。….such as ~「~などの…」の使い方も参考にすること。 
④は「高齢者の多くは、情報源として新聞を読む」という主旨で表現。
⑤は「習慣を変えること」と「新しい情報収集のしかたに適応すること」の2つが困難だ、と書けばよい。
⑥はindispensableを用いて、「必要であり続ける」とする。




<Model Answer>  
I’m sure that newspapers will not disappear. It is true that more and more people, in particular, young people have become uninterested in reading newspapers. They can get information they want through electronic media, such as the Internet and a mobile phone. Many older people, however, still read newspapers as an information source. It is hard for them to change their habit and adjust to their new way of gathering information. Probably newspapers will continue to be indispensable. (78 words)

「新聞はきっとなくならないと思う。確かに、ますます多くの人が、特に若者は新聞を読むことに興味を示さなくなっている。欲しい情報を、インターネットや携帯電話などの電子メディアから得ることができるからだ。しかし、年配の人たちの多くは、いまだに、情報源として新聞を読んでいる。そういった年配の人たちが、習慣を変えて情報収集の新しいやり方に順応するのは難しい。おそらく新聞は必要不可欠なものでありつづけるだろう」






☞ b. <新聞はなくなる>という立場での構想

これも同じように、なぜ、「新聞は15年後なくなるか?」のような問いかけがされるのかをまず考えてみよう。

「新聞がなくなる」という論拠を<電子メディアの台頭>→<携帯での情報の入手>→<事例による補足>の流れで組み立てる。


☞ <アウトライン>


① 新聞はなくなる。
② 電子メディアが大きく生活を変えた。 <現状>
③ 携帯電話で情報を入手 <②の具体-“どんなふうに変えたか”を説明>
④ 多くの若者が通勤電車では携帯でニュースを読む。<③の具体事例>
⑤ 満員電車では携帯電話のほうが読みやすい。<新聞との比較>
⑥ 電子メディアが新聞に取って代わる日は近い。(表現を変えて①をくりかえす)




☞ <英文作成>

①の主張部分はI’ m afraid …での表現を用いる。「…思う」は「…思う」でも“残念だけど…”とか“申し上げにくいんですが...”というニュアンス(I think …でも可だが、やや月並み)
②は「…を変える」にtransform (= completely change)を用いて。
③は言い回しを変えて、「無数の情報源にアクセスできる」としてみる。 
④は、前文内容を強調して、indeedを用いると流れがスムース。場面を通勤電車に設定して読み手にイメージしやすくする。
⑤は満員電車の中をイメージしながら、easier to read on a mobile phoneとする。「新聞を読むこと」と比較していることが明らかなのでthan以下は省略。
⑥はS replace O.を用いて、「SがOに取って代わる」。




<Model Answer>
I’m afraid newspaper will disappear in the near future. Electronic media such as the Internet have transformed our life drastically. Many people can access thousands of information sources through a mobile phone on many occasions. Indeed, quite a few young people read news by using their mobile phone on the commuter train. They say that in a crowded train it is easier to read on a mobile phone. It’s not long before electronic media will replace newspapers. (77words)

「新聞は近い将来なくなるのではないかと思う。インターネットなどの電子メディアが我々の生活を大きく変えた。多くの人がいろんな場面で携帯電話を通じて、無数の情報源にアクセスできる。実際、通勤電車ではかなり多くが携帯電話でニュースを読む。満員電車では携帯電話のほうが読みやすいとその人たちは言う。まもなく電子メディアが新聞に取って代わるだろう」



今回は、アウトラインから英文作成する時の、表現のしかたもあげておいたから、みんな
参考にしてね♪♭
どう? なんだか、自由英作文に一歩近づいた気がしない?(^^)

それじゃぁ、See you next time♪♪



【次回予告】
練習課題その2
大学生になったらアルバイトをしたいと思いますか。あなたの意見を理由と共に80単語程度で書きなさい。


今度は80単語ぐらいで~す♪♪