情けは人の為ならず〜119番に通報して〜 | 春はあけぼの 女は美学

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50過ぎた女が感じたこと、考えたことを書いてます

こんにちは。伏見美帆子です。



アラカンオンナが、
感じるままに綴るブログです。


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今日のお江戸の気温は33℃だという。

この数値を見て、
あら、いつもより涼しいのねと思うのは
感覚が麻痺してしまっているのだろう。

やっぱり今日も暑い。
そして昨日も暑かった。

そんな猛暑の中、
ワタシタチの命のために、
必死に働いてくださる方々がいることを、

そして
世間はやっぱり優しいのだと、

さらに、
情けは人のためならず、ということを



昨日、改めて感じたのだった。



昨日は、
午後からzoomがあるから
午前中のうちに買い物に行こうと思っていた。

予約していたうなぎを取りに行かなきゃ
マツキヨで家族に頼まれたものを買いに行かなきゃ
と、
でもなんだかダルダルしていて、

家を出たのは11時半ぐらいだったか。
お日様は高いところでギラギラしていた。

自宅マンションの
裏のエントランスを出た時だった。



ワタシの十数メートル先で、


人が倒れた。


国道沿いのアスファルトに。

倒れた、というよりも、
ぶっ倒れた、という言い方の方が近いか…




えっ!?

目の前で人が倒れるなんて
学校の朝礼以来…

驚いて駆け寄ると、
倒れ込んでいる女性と、
不安そうにそばにうずくまっている年配の女性。

そしてそのそばに、
驚いて駆け寄ったであろう女性がケータイで119番に連絡しようとしていた。


大丈夫ですか?

ワタシが話しかけると
寄り添っていた年配の女性が、
フラフラと娘が倒れてしまって…と。

熱中症?
倒れた女性の顔を覗き込むと、赤い。
意識はあるけど
起き上がれる状態ではない。


急いで近くにあった自販機で水を買い
女性の首元を冷やす。


ケータイで通報しようとしていた女性が
慌てた様子で
119番が繋がらないんです!!!と。
動転してると電話もかけられないよねぇ


ワタシのケータイでかけてみますね。

急いで電話すると、
すぐに繋がった。

東京消防庁です。
火事ですか?救急ですか?

救急です。
救急車をお願いします。

その後に、
聞かれるがままに、
わかる範囲で、倒れた方の状況を伝え、
自分のマンションの住所を伝え
そのマンションの横の国道沿いに
女性が倒れている旨を伝えた。

すると、
これから救急車がすぐに向かうが
時間がかかるかもしれないこと、
そして、
場所などを教えてもらうために
またワタシのケータイに電話がかかってくること、
ワタシの名前を教えてもらいたいこと、
救急車が来るまで
その場で待機してもらいたいこと、
など
様々なことを聞き、
電話を切った。


時間がかかるかもしれないけれど
救急車がくるので、
もうしばらく一緒に待ちましょうというと、

年配の女性がとても安心した様子で
何度もお礼を言ってくださった。

最初に通報しようとしてくださっていた女性は
これから歯医者の予約があるからと
とても申し訳なさそうに立ち去った。

ワタシがついているので大丈夫ですよ、
(↑ワタシ何様?😆💦)
ありがとうございます、と、
お別れした。


国道沿いとはいえ、商店街ではないので
しかも暑い中、
それほど人が行き交う場所ではないにしろ、

やはり通行人はいるもので。

皆さんが、
大丈夫ですか?
と声をかけてきてくださり、

なんてみんな優しいんだろうと
勝手に感激していたフシミミホコ。


そして、思ったよりも早く
救急車のサイレンが聞こえたので
車道に出て手を振り、
ここだとアピールすると、
ちょっと離れたところに救急車が止まり、
なかなか隊員の方たちが出てこない…

あれ?

出てきた隊員お二人、
どうしましたか?
大丈夫ですか?
我々、他の患者さんを乗せてこれから病院へ向かうところなのですが…

え?
私たちが待ってる救急車じゃなかった!

申し訳ありません。
てっきり通報して来てくださった救急車だと思ってしまって…

通報してるんですね、
でしたら、その救急車が来るまで
もう少し待っていただけますか?
大変申し訳ありません。

そう言いながら、
倒れた女性に声をかけ
様子もみてくださる。

こちらこそ、他の患者さんも車の中で待ってらっしゃるのに、本当にお手数をおかけしてしまいました。
申し訳ございません。

と、ワタシが平謝りに謝っても
笑顔で受け止めてくださる隊員の方々…

こんな方々に
私たちは守られているんだと
再びの感激…



そんな中、倒れてしまった女性も
少しずつ顔色もよくなってきた。
実は救急車を待っている間、
たまたま日差しが影っていて、直射日光を浴びずにすんでいたのだった。


お母様からお話を聞くと、
娘さんの体調が朝から悪く、
病院へ行こうと20分ほどタクシーを待っていたが
全く来ないので、電車で行こうと歩き出したら
倒れてしまったとのこと、
ケータイ電話も持っていなくて
一人だったら
どうしたら良いか分からなかったです…と。


本当にありがとうございます
お忙しいのに、
お付き合いさせてしまって…と、
何度も何度もおっしゃってくださったけれど

そんなことお互い様で
ワタシだっていつどこでぶっ倒れてしまうか分からないもの。


そんなことを話している間にも
たくさんの通行人の方々が心配して
お声がけしてくださる。


間違えてしまった救急車が行ってから
5分ぐらいたった頃だろうか。
ワタシのケータイに、
隊員の方から連絡があり、
あと2キロぐらいで着くので、もう少し頑張ってくださいと言われ、
ワタシは聞かれるがままに
女性の今の様子や転んだ時の様子など
お話しした。

倒れてしまった女性の年齢を聞かれて
ワタシがお聞きすると、
60歳とのこと、
びっくりしたわ。
もっと年下に見えたから。

そんなこんなで
救急車到着。
隊員の方に、ここからは我々が引き受けます、
ありがとうございましたと言われて

そうだそうだワタシは買い物に行くんだったわぁ
ウナギが待っている〜!

と、すっかり忘れていたことを思いだし、
チャリで商店街に向かいましたとさ。


たくさんの方々の優しさや
真摯に働いてらっしゃる方々に触れることができて、

人助け(というとおこがましいけど)をしたのに
こちらの方が
ありがとうございます、という気持ちに。
本当に、
「情けは人のためならず」を実感。


そうしたら偶然にも、
ちょうど一年前、
「徳を積む」ということをブログに書いていたわ。
すこしは徳がたまったかしら?
なんて言ってるとたまらないのよねぇ笑い泣き


そんなワタシがつぶやく箴言note。

不道徳なところは勘弁ね。

よろしかったら寄っていってくださいませ。