天使ママという言葉を知っていますか? | 春はあけぼの 女は美学

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50過ぎた女が感じたこと、考えたことを書いてます

こんにちは。伏見美帆子です。



アラカンオンナが、
感じるままに綴るブログです。


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世間一般では、
あまりよく言われていない

○○くんママ、○○ちゃんママ

という呼び方。

子供を産んだことで子供が優先になり
自分の名前を呼んでもらえないことに
切なさを感じる人も多い。

でもそう呼んでもらえることが
とても嬉しく感じる人がいることを知った。

「子供ありき」の呼ばれ方が、
違う視点から見ると、
実はとても幸せなことでもあると…





天使ママ。
この言葉をご存知だろうか?

死産や流産や
生後すぐに亡くなってしまったお子さんを持つ
女性のことを、
ネット上でそう呼んでいるらしい。


昨日、TVで特集をしていたのだが、
実は
流産は7人に1人
死産は50人に1人
と、決して少ない数ではないとのこと。

しかし、
実際、まだ広くは知られておらず、
プライベートな問題であるからこそ、
誰に言えずに辛い思いを1人で抱えている、
天使ママさん達が多いのが現状だそう。

それでも、
ネット上でこのような名前がついたことで
天使ママさん同士が繋がり、

気持ちを吐露しあったり
コミュニティなどで実際に会って
辛い思いを打ち明け、
気持ちを共有し、
支え合っているらしい。

番組では、
その天使ママさんや
天使ママさん達のコミニュティを取材していた。

コミュニティの中で、

出生届も出していないのに
死産届を出さないといけないのが
とても辛かったた、と、
涙ながらに話していたママさんがいらした。

さらに、
戸籍にも残らないのだという…
確かにお腹の中にいたのに
存在がないのが悲しい…



そんな辛さも
参加者みんなが体験しているからこそ
安心して気持ちを分かち合える場。

そのコミュニティで、

ワタシは前述した
○○くんママ、○○ちゃんママ、
と、彼女たちが呼ばれているのを知った。

亡くなった子供の存在が、
そこにはある。
ここではママとして認められる。
照れくさいけれど、嬉しい。


そうなんだ…
当事者にしかわからない辛さと
癒される呼び名…

まだまだ知らないことがたくさんある。
かげで辛い思いをしている人たちのことも。


ワタシの周りにも
お子様を亡くされた友人は少なくない。


学生時代、仲が良くて
卒業しても会ってきたグループの友人たちが
ワタシも含め、立て続けに妊娠した。
その中の1人が妊娠とともに癌が見つかり、
まだその時の医療技術では
子供を諦めざるを得なかった。

彼女は引きこもるようになり、
たまに外に出ると
赤ちゃんを連れた人を殺したくなる、
とまで話していた。

30年ほど前の話だ。

私たちは
どう彼女に接したらいいかもわからず
引きこもっていた彼女は
私たちとそれ以来一切連絡を取らなくなった。

あの時、
なんて言葉をかけてあげたらいいのか
わからなかった。

彼女の居場所を作ってあげられなかった。

ワタシの母も、第一子を一歳で亡くしている。
ワタシの兄だ。
その悲しみは耐え難いものだったと
いつも聞かされていた。


自分が体験していない辛さ、悲しみ
それに対して
どうこう言えるものではない。

「一般的に」切ないと思うことでさえ
違う人から見たら
癒されることだってあるのだ。
そんな時に
自分がどれほど幸せだったかを思う。
○○ちゃんママ、と呼ばれることを。


引きこもった友人は
その後、
癌は治ったと風の便りに聞いた。

天使ママと言う言葉を聞いて
彼女は何を思うのだろう…。


天使とは関係ない、
不道徳なヲンナが呟く箴言note。