アラカンオンナが、
感じるままに綴るブログです。
もう、ちょうど一週間経ってしまった。
先週の土曜日、
ブログでも募集させていただいた、
写経
を体験してきたのだった。
場所は、
東京五反田池田山にある、
薬師寺東京別院。
こちらは、もともとワタシが
三千佛供養
この時です↓
受付を済ませ、
初めてだと言うと
丁寧な説明が始まる。
仏様がいらっしゃる、
御本堂の中で写経が行われるため、
身口意を整えるのだ。
身口意(しんくい)とは、
身〜動作を行う身、身体。
口〜言語表現を行う口
意〜精神作用をなす心
のこと。
身体を清めるには、
御本堂で常に焚かれている香炉をまたぎ
身を清める。
口には、
丁子という生薬を加えて
言葉が話せないようにする。
丁子はクローブとも呼ばれ、
強い抗酸化作用があるもの。
意は、
輪袈裟と呼ばれる、
首にかけてて胸に垂らす袈裟を身につける。
袈裟をつけることで、気持ちも引き締まる。
輪袈裟はこのような感じ。
さらに、写経の前に墨をすることで、
心も安定してくる。
いわゆる
「禅」のような、
「瞑想」のような
「マインドフルネス」のような。
写経自体が「瞑想」のような感覚になるのだが
墨をする行為は
そのプロローグ。
そこで心も静まってくる。
こちらで写経の説明を受けた。
そういえば、
以前、お香の先生に教わったのだが
書道の墨には、
ニカワの香りを消すために、
「龍脳」というお香の原料となるものが
入っているらしい。
一般的なあの墨の香りは、龍脳の香りなのだ。
龍脳は、木の樹脂の結晶。
「龍の脳」と呼ばれるべく、
とても希少価値の高いもの。
頭痛を和らげてくれたり、
中枢神経の興奮を鎮めてくれる働きがある。
まさに、
墨をする、墨で書く、という行為は
気持ちを落ち着かせる作用があるのだ。
龍脳の香りは
楊貴妃のお気に入りの香りだった。
ちなみに、
口にくわえる丁子、クローブの香りは
クレオパトラがバラと共に愛した香り。
焚かれているお香は白檀。
小野小町が好きだった香り。
全て、
三代美人が愛した高貴な香りである。