9月19日19時05分。



祖母は静かに息を引き取りました。



私だけ勤務だったのですが、



17時頃、


おばあちゃんはいよいよだよ。あんたの分も看取るからね。



と母からラインがありました。 



「さよならばあちゃん。また会おう。」



と返信。



食堂から抜け出し、



電話もかけました。



ばあちゃんの声は聞こえなかったけど、



心拍数のアラーム音と



家族の掛け声が聞こえ、



死に際の緊迫感みたいなものは伝わってきた。



「おばあちゃん、ありがとね〜〜お世話になりました〜〜お疲れ様〜〜」



と声を届けました。


父からは「まだ死んでないぞー!」と聞こえたw 





その時はさすがに胸が詰まりそうで。。



電話を終え、食堂に戻ると



いつも通り、職場のみんなが楽しそうにご飯を食べていました。



その時ね。



あぁ、ありがたいな。と思った。 



祖母が死んでしまったら、周りの楽しそうな人をどう思うだろうと心配だったけど、私だけその楽しそうな輪から切り離された感覚ではなくて、



みんなの笑顔に守られている気がした。


血の繋がりはなくても、


こんなに大好きな人たちが今日も笑ってご飯食べててくれるんだなぁと嬉しかったのです。



その日はより一層深い悲しさと寂しさを抱えていたので、



いつも以上に仕事仲間の優しさが心に染み込んできた。


祖母のことは言っていませんが、



渡辺さん、これ持っていくね!

渡辺さん、これやっておいたよ!

渡辺さん、今日もお疲れ様!




なんてことない会話でもじーんときた。


ばあちゃんからも沢山の愛をもらったけど、 
私のまわりはこんなに愛が溢れているんだなぁ。
幸せ者だなぁ。


と思った。



ばあちゃんは先にいってしまったけど、


私には大好きな人たちがたくさんいる。








私は寂しくて悲しいけど、

私だけが取り残されている




とは思わなかったのです。


職場の人たちの笑顔を見て。


悲しいけど、私はちゃんとここにいる。、


心はぽかぽかとあたたかい。


上司の人も忌引きの取り方とかめちゃくちゃ丁寧に教えてくれて、 


なんだこの優しい世界、、と震え上がっているわたなのでした。