壮絶なべーっだ!妊婦生活の続きです。



日本から帰ってきた後は、動けなくなり、とにかく眠くて一日20時間眠った日もあった。

寝つわりというのもあると後で聞いた。



筋腫がこれ以上大きくならないようにと

週1日通っていた気功に加えて、別の気功の治療も受け始めた。

この気功師の方は私が日本に帰るまで、ずっと家に来てくださった。

この2つの気功のおかげで、危ぶまれた妊娠期間を無事乗り切れたと思い、

感謝している。



そんな時、Pia Dowesというオランダ人のミュージカル女優さんが

ウェストエンドの「Chicago」に出演していると聞いた。

ピアは大好きな女優さんで、「エリザベート」の世界初演公演のシシイ役が、

私にとっては彼女が最高のシシィ。

パワフルな歌声、柔軟な演技はブラボーの一言。

旦那にも付き合い始めの頃、彼女のDVDを見せたが、彼もピアの上手さ、ダイナミックさに感心し、

いつか舞台を見たいと言っていた。

なので、彼女を観たさに、重い身体を引きずって(妊娠初期でも筋腫のせいで重かったんです)

シカゴを旦那と観に行った。

いつもであれば、好きな女優さんが出るときは劇場で出待ち(楽屋を出るのを待つこと)をするのだが、

今回は、身体も辛いし、やめておこうと歩き始めたが、

駅までの道がわからなくなってしまい、また劇場に戻ったら、

なんとピアが楽屋を出るところであった!

ピアに急いでサインをもらう。

旦那が「今日は三人で観に来ました」とピアに言うと、ピアはにこっとわらって

私のおなかに「ハロー」と言ってくれ感激。

彼女は強くて怖い女性の役がよく似合うのだが、素顔は優しくてよい人との評判どおり

とても素敵な女性だった。

ピアにもハローと言ってもらい、縁起が良くて私たちもハッピーで、

お腹の子も、ピアのような素敵な女性になってもらいたいと思った。





プリンス?暴君?息子と歩む@ロンドン




↑ピア ドゥースラブラブ



以前話したヒプノセラピーにもまた行った。

「今回の妊娠は何をもたらしましたか?」という質問に

「頭の手術......」と答えたが、その時には具体的に何を意味しているかはわからなかった。





日本帰国から3週間後、母から時間がある時に電話をくれというメールが入った。

何かよくない予感がし、電話をしたところ告げられたのは、祖母がこん睡状態に入っているとのことであった。



以前書いたように、祖母はとにかく元気で生命力が強い人。

何とか曾孫を見せるまでは、生きてて欲しいと心から祈った。



母と祖母は、昔からとにかく折り合いが悪く、食事中、母をにらみながらご飯を食べていたり、

母が外出した途端に、母の悪口を言うために電話を知り合いにかけたり、

と、言った事がかれこれ40年続いていた。

祖母には息子が二人いたが、下の息子は夭逝、うちの父は祖母が75歳のときに急逝

と、結局身寄りは母だけであったが、その母にも反発を繰り返していた。

しかし、その数年前、母が祖母の看病を献身的にしてから

祖母は180度変わり、母なしでは生きていけない位、母命となった。



人は亡くなる前は 人が変わる

という話を聞くにつけ、私は祖母の変貌に もっと長生きして欲しいと心から願っていた。



私が離日前日に祖母を見舞った時、うちの旦那に「けんかしないで仲良くしてやってね。よろしくね」

と何度も繰り返していたが、

にこやかに見送ってくれたので、また会えると信じていた。



それからは、もう祖母が心配で、日本に帰りたい、でも今長旅は禁物と止められている

という事に自己嫌悪で、泣き暮らす日々が続いた。

するとそれまでは つわりらしきものはほとんどなかったのに、

気持ち悪くなることが多く、ますます動けなくなってしまった。



更にお腹の子が、祖母の生命力を吸い取っているような気もして、

私が妊娠さえしなければ、もっと祖母は元気に生きれただろうにとも考え、

祖母への申し訳なさで、気が狂いそうだった。



どうか祖母を助けてください......

ベッドの中で祈ることしかできず、苦しい日が続き、更に追い討ちのような事態も発生......