デイサービスセンターで看護師をしています

わたこです。


昼食の時間。いろいろな利用者さんがいます。

常に残さず完食される人

好き嫌いが多く、おかずを食べる量が日によってムラがある人

など、完璧とは言えませんが把握しています。


食事の仕方や食べる量がいつもと変わりないかを確認しているんです。


その日は男性利用者さん、仮にAさんとします。

Aさんの主食(ご飯)がほとんど残されていました。

その方はいつもおかずを先に全て食べきり、ご飯を少しずつ召し上がります。ご飯は少なめで提供していますが、少し残す日もある。

でも、ほとんど残っているのは初めてでした。


Aさんは認知症があり、自分の思いを言葉に出来ません。なぜご飯を残しているのか、尋ねても答えは得られないのです。


そんなAさんに介護スタッフが

「Aさん、ご飯残ってるじゃん!食べなきゃ!食べて!」と声をかけます。

えぇ!?その声のかけ方嫌だ(私の心の声)


やっぱりご飯を食べないAさん。

そりゃ、そうよ


介護スタッフは箸を手に取り、ご飯をAさんの口元へ。Aさんが身体をのけぞらせてそれを避け、顔が険しくなっていきます…

自分で食べられる人なのに無理に口にもってくなんてナイわ


そこで別のスタッフが間に入り、

「もういらないってことならそんな無理しなくても」って声をかけてくれました

ホッとしたのも束の間


他の介護スタッフが加わり、ご飯どうしても食べないよ!おにぎりにして出したらいいんじゃない?などと言っていました。


なんで?


そこまでしてその日ご飯を食べてもらう必要性ある?


それよりもなぜその日ご飯を残すことになったのか考えるのが重要で、

体調が悪いかもしれないから様子をしっかりみよう、

お腹の調子が良くないのかもしれないからトイレの様子をチェックしようとか、

帰りの送迎時に家族に昼食のことを報告しようとか、


この先も継続的にご飯を食べない状況が続くなら対策を考えなくてはなりませんが、

そもそも自分自身に置き換えてみたって今日はなんだかあんまりお腹すかないな、食べられないなって日があるじゃない!?


残念すぎる対応でがっかり。


でも言えない。


介護の現場は業務の中心はもちろん介護スタッフ。

看護師が口を出すとすごい反感をかうこともあり、


そのさじ加減が難しいです…真顔