バス停

 

かのん「え、悠?長谷川悠?剣道バカだった悠?」

悠「頷きたくないな、それ」

かのん「悠!え、何年ぶり?」

悠「んー、会うのは・・・」

 

かのん「成人式以来だ! こんなに大人になって、まぁ・・・」

悠「おばちゃんか。何、休みこっち?」

かのん「うん・・・まぁ。悠は仕事中?」

悠「配達帰り」

かのん「あ、やっぱ酒屋継いだんだ?」

悠「うん。かのん、バス待ち?」

かのん「そ。でもバス全然来ないから、タクシー呼ぼうと思ってたんだよね」

 

悠「本数激減したんだよ。同じ方向だし、送ろうか?」

かのん「え?私、そのリアカーに乗るの?」

悠「そうだけど?」

 

かのん「・・・じゃあ、スーツケースだけお願い。歩くから」

悠「結構距離あるぞ?」

かのん「いいよ。久々に悠に会えたし・・・あ、でも悠は歩くの嫌?」

 

悠「嫌じゃないよ。ほら、それ乗せるよ」

かのん「ありがと」

 

悠にスーツケースを渡すかのん。

 

 

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アベマオリジナルドラマ「私が獣になった夜」を小説仕立てで掲載テレビ宝石白

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