道 (朝9:15)

 

 

恭弥に遅れ、慌てて追い駆ける遥香。

 

遥香「ちょっと、ちょっと待ってください!斎木さん!」

 

 

ズカズカ歩き、全く待つ素振りを見せない恭弥。

 

遥香「いった!」

 

足を挫いて、座り込んでしまう遥香。

 

恭弥「とことん付いて無いなぁ自分。靴が足に合うてないからやろな」

遥香「・・・・・・・」

恭弥「立てるか?」

遥香「無理です、辞めます」

恭弥「ほれ」

 

遥香に肩を貸し、立たせようとする恭弥。

 

遥香「いいです!」

恭弥「・・・・・・・・」

 

恭弥を突き飛ばすように離れる遥香。

 

恭弥「・・・・・・・立てるやん」

遥香「・・・・・・」

恭弥「辞めんの?辞めんなら止めへん」

遥香「・・・・・・」

恭弥「ほな、行くで」

 

歩き出す恭弥と、踏み出せず、取り残される遥香。

 

遥香「?(恭弥の背中に)あの!駅、こっちですけど?」

恭弥「駅ちゃう、デパートや。お客様に対してちゃんとせな」

遥香「は?」

 

恭弥「メイクは先ず美容部員にしてもらいぃ。んで『検討しまーす』とかなんとか言うて使こてくれたヤツをネットで安く買うたらええねん。

   靴もスーツも同じテクで行こか」

遥香「セコッ!」

恭弥「難波の商人舐めたらアカン!」

 

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アベマオリジナルドラマ「私が獣になった夜」を小説仕立てで掲載テレビ宝石白


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