深夜の繁華街を歩く玲菜と拓海。

拓海の突然の行動に戸惑いを隠せないまま、拓海についていく玲菜。

 

 

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ビリヤードを玲菜に教える拓海。

 

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再び繁華街を歩く玲菜と拓海。

拓海とふざけ合いながら楽しそうに歩く玲菜。

 

 

~焼き肉屋(深夜)~

 

七輪で焼く、雑多な雰囲気の焼き肉屋。

焼き立ての肉を頬張る玲菜。

 

玲菜「ん~~っっ! うま~っっ!」

拓海「でしょ? ここ、美味いのよ」

玲菜「(ビールで流し込んで)ああ、この時間の焼き肉とビール、最高っ!」

拓海「良かった」

 

玲菜「こんなことしたの、いつぶりだろう」

拓海「少しは気持ち、晴れた?」

玲菜「……ありがとうございます」

 

拓海「良かった。よし。じゃあ次はカラオケでも行っちゃう?」

玲菜「ああ、いいですね~。私、歌っちゃいますよ~!」

拓海「……やっぱり、玲菜ちゃんは笑ってる顔が一番可愛いね」

 

玲菜「えっ、どうしたんですか急に」

拓海「ううん。思ったことを素直に言っただけ」

玲菜「ありがとうございます」

 

拓海「知り合って長いけど、こんなことするの初めてだね」

玲菜「ですね。っていうか、普段は朝まで営業してるんだから無理じゃないですか」

拓海「確かに」

 

玲菜「いきなり店閉めるんだもん。ビックリしましたよ」

拓海「うん……玲菜ちゃんを何処かに連れ出したいなって思ったから」

玲菜「え?……」

拓海「俺、後悔してるんだよね」

 

玲菜「何をですか?」

拓海「玲菜ちゃんの気持ち、なんで気付かなかったんだろうって」

玲菜「え……」

 

拓海「初めて店に来た時から、実はずっと気になってたんだ」

玲菜「!……」

拓海「で、やっと決心して告白しようかなって思った時に、今の彼ができたって言われて」

玲菜「……」

拓海「もしあの時気持ちを伝えていたら……俺と玲菜ちゃんが一緒になってたかもしれないね」

 

少しの沈黙。

 

拓海「なんて。ごめん、変なこと言って。やっぱりそろそろ帰ろうか」

玲菜「……」

拓海「玲菜ちゃん?」

玲菜「それでも……良かったな」

 

見つめ合う玲菜と拓海。

 

 

~拓海のBar~

 

ソファ席で寄り添う玲菜と拓海。

手を握り、指を絡ませている。

視線を合わせる玲菜と拓海。

 

 

 

玲菜「……」

 

 

拓海が玲菜をゆっくりとソファに押し倒す。

 

 

 

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アベマオリジナルドラマ「私が獣になった夜」を小説仕立てで掲載:宝石:

 

 

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