~拓海のBar(夜)~
カウンターで突っ伏している玲菜。
玲菜のスマホが鳴る。
画面を見もせず、電源を切る玲菜。
拓海「帰らなくていいの?」
玲菜「帰るとこなんてないです」
拓海「またそんなこと言って」
玲菜、起き上がるとお酒を一気に飲み干す。
拓海「不器用かもしれないけど、旦那さんなりに、玲菜ちゃんに気を遣ってるんだと思うよ」
玲菜「気を遣うって何ですか?だとしてもそこじゃないっていうか……。あーあ、なんで結婚式前にこんな思いしなくちゃいけないんだろ」」
拓海「……」
玲菜「まだ結婚もしてないんですよ。なのに、仕事と結婚式の準備でパツパツで、本当時間なくて。彼は何もやってくれないし、私だって仕事してるのに……」
拓海「……」
玲菜「なんか私、疲れちゃいました」
拓海、バーエプロンを取ると店仕舞いをはじめる。
玲菜「? どうしたんですか?」
拓海、コートを羽織ると、玲菜の腕を掴み、出入り口へ。
玲菜「え、何?」
拓海「行くよ」
玲菜「はっ!?」
拓海に手を引かれ、店を出て行く玲菜。
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アベマオリジナルドラマ「私が獣になった夜」を小説仕立てで掲載
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▼ドラマ『私が獣になった夜~好きになっちゃいけない~ #4『好きだった男との夜、マリッジブルーな私』本編はこちらから
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