あなたが天空の月ならば、
私はあなたの水鏡。
あなたの姿を見上げながら、
この水面にそっとあなたを映しましょう。


ひと際夜の深い晩は、
あなたの抱く闇ごと映してみせて。
人知れず涙する晩は、
零れるしずくを受けとめ揺れましょう。

もしも満ちたりた光で照らすなら、
喜びをこの身いっぱいに受けとめて
私の水面に光の波を立てましょう。


私はあなたの望む姿のまま
ここにいるのです。
いつだって。
喜びも哀しみもすべて、
ただあなたの見たいと思うままに。