澄み切った青い空が
水面のように雲を映している


秋の朝

揺れ動く波間に見つけた月は、
空の青さを吸いとりながら
仄白い光を放つ、
まるで海底に眠る化石のよう…

この身体深く刻まれた
はるか海の記憶を呼び起こす


冷たい空気を胸いっぱいに吸い込んだなら、
私も魚に戻って泳げるだろうか…

揺れ動く波間にそっと問う


よく晴れた秋の朝に…