つい買ってしまうもの。

私の場合、それは”タバコ”だ。
そう書いている時点で、すでにテーマから外れているような気も…。ごめんなさい。

ノンスモーカーの方にはお叱りを受けるかもしれない。いや、怒られてもしかたありません…。今日は朝から筋肉痛なので、いつも以上に弱気だ…。

子どもの頃、気管支があまり丈夫でなかった。タバコは好きだけれど身体にいいものではない。ここ何年も後ろめたい思いを感じながら、なかなかやめられずにいる。いつでもやめられるようにとカートン買いをやめたくせに、自宅にはいつも買い置きを1個置いている。…タチが悪い。

最初こそ、ストレスと不安を紛らわすための気分転換に吸い始めたのだが、長くなるほどに吸うタイミングのバリエーションが増えてくることを知った。不器用な私には、ひとと接する時の大切なコミュニケーションツールのひとつでもあり、お酒を呑んでいてピッチが早すぎるのが心配な時にも、酒量のコントロールに役に立つ。バックにひとつ入っていると、つい安心してしまう。

ずっとヴァージニアスリムのワンを吸っていて、「軽い女の子タバコでしょ?すぐにやめられるよ~」なんて、先輩スモーカーに笑われていた頃もあったのになぁ。笑。
実は、女の子タバコはそのかわいらしさもまた、ついつい手を出してしまう一因なのだ。たまにつく景品がかわいい。ライターとか、シガレットケースとか。すぐに失くすくせに、見つけるとつい買ってしまう。ピンクのパッケージのロゼも、出始めの頃すぐに買って見せびらかした。何色が合うかなぁ…なんて、ライターの色までコーディネートしてしまうありさま。自動販売機の前を素通りできないのがいけないのかもしれない。

買っては後悔を繰り返し、思いきって灰皿を捨ててみたこともある。私は吸わない。来客にも吸わせない。それなのに、灰皿がなくてもキッチンの流しで吸ってしまった…。なんたることか…!
好きな彼に褒めてもらうことを励みにしようとやめてみたこともあったけれど、これはスモーカーの女友だちに不評を買った。実際そんな動機では長続きせず、喧嘩でもしようものなら倍の本数を吸ってしまう。甘えが強いらしく情けない。

ピタッとやめるなんて無理なのだと気がついて、最近は灰皿に手を伸ばす前に、なるべく本当に吸いたいのかと自分に問いかけることにしている。たしかに習慣だけで吸っている時もある。吸わなくていい時間、吸わなくていい日を少しずつでも増やしてゆけたらどうだろうと思ったのだ。

それにしても、自動販売機を見かけると知らず知らずに銘柄をチェックしてしまう。無意識のうちに財布に手が伸びる。

う~ん…今日は自動販売機の前を避けて出かけることにしよう。