皆さん、こんにちは
わたつ橋歯科医院の浅野です
この間、年が明けたと思っていたらもう4月も間近!
この時期になると、卒業、入学、新学期と
子供たちも忙しくなりますね(今は春休みで、のほほんですが…)
私も、保育園と中学校の歯科検診医をしているので
幼い子供さんと、思春期に入った頃の中学生の歯を診て
感じるところがあるので、今回はそれをテーマとします
まず、保育園の子供たち、こちらは当然、乳歯です
結構幅が広く、歯が生え始めの1才児から6才児くらいまでを診ます
1才くらいですと、生え始めで歯の間隔も空いていますが
そのうち大きくなるにつけ、歯と歯の隙間が無くなります
虫歯は歯と歯の接触している処に発生するので
歯が揃ってきたら前回ご紹介した「糸ようじ」を使うなどして
隙間に食べカスが詰まらないようにしてください
よく、赤ちゃんのいるお母さんから
まだ、おっぱいだから歯磨きは要らないのでは
と、訊かれますが、そんなことはありません
母乳も哺乳瓶のミルクも、結構糖質が入っているので
虫歯になる可能性はあります
赤ちゃんのうちに“歯磨きを習慣化”しておくことが
その子の人生にとって、本当に大切なことなのです
大事な歯ブラシは、1~7才児(乳歯列期)用の「タフト17」
6~12才児(混合列期)用の「タフト20」
中学生以上用の「タフト24」を当院では推奨しています
乳歯と永久歯の違いと言えば、歯の数が増えることで
あごの大きさの成長が伴わないと、歯並びが悪くなります
歯科的に言えば、あまり健康面に問題はないのですが…
それより、乳歯より大きくて丈夫だと思われている永久歯も
生え始めの頃は「幼若永久歯」と言って
歯の表面のエナメル質がまだ弱いので、特に注意が必要です
幼若永久歯は、唾液の中のカルシウムを2~3年かけて
取り込んで強い完成永久歯になっていきます
また、虫歯は歯のくっついている箇所とともに
歯の表面に溝がある奥歯(臼歯)に発生し易いので
永久歯列が完成する中学時期や、乳歯と混合している
小学生時期の歯磨きが、大切になります
ちなみに、学校歯科検診で歯科医が言っている
初期虫歯(色が怪しい歯)は「C 0(シーオー)」
穴が開いていると「C 1~3」、崩壊している歯は「C 4」
問題ない歯は「斜線」又は「よし」、治療済みの歯の「処置歯」
等の呼称は、昔から変わっていません
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学校検診のデータは、ずっと全国累積で集められていて
日本人の歯の状態と健康との関連を調べ続けているのです
それはそれとして、お子さんが学校歯科健診で「スクーリング」され
歯の問題個所を指摘されたら、必ずかかりつけ歯科医院に行って
その後のフォローをしてもらうようにしましょう